No.1803&1804 沖縄旅行 出発前&帰国後 記者会見

●今日のおはなし No.1803●

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   沖縄出発 直前記者会見
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ーHさん、いよいよ沖縄行きが来週に迫ってきましたね。
 今の心境をお聞かせください

「そうですねー、『遂に来たか』という感じです。
 もっと興奮するかと思いましたが、意外と落ち着いていますね」

ー3年前に石垣島にチャレンジされた時は、
巨大台風に撃破されましたが、今回はそのリベンジですか?

「ええ、3年前は風速60mの台風に完敗しましたからね。
 力の差を痛感しましたよ。
 でも、あの時の悔しさがあったからこそ、この3年間、
 厳しいトレーニングにも耐えることができたんだと思います」

ーこの3年間、
具体的にはどんなトレーニングをされてきたんですか?

「一番力を入れたのは、台風に対する分析です。
 3年前に台風と対戦した日にウェザーニューズ社と提携して以来、
 それからずっと同社からコンテンツ提供を受けてきました。
 <http://weathernews.jp/> (携帯版 月額315円)
 熱帯低気圧の出やすいポイント、台風の性格など、
 今では3年前と比べものにならないぐらい知識が向上したと思います」

ー今年は8/19から沖縄入りとのことですが、
台風対策はバッチリですか?

「ええ、この3年で一番台風の発生が少なかった週を選びましたからね。
 今のところ、東シナ海付近に台風は発生していません。
 数日後に沖縄本島の東側で熱帯性低気圧が発生する可能性はありますが、
 進路から考えて影響はないでしょう」

ーちなみに、今回は何島制覇をめざす計画ですか?

「3年前は、石垣島、竹富島、小浜島、与那国島と、
 4つの島にエントリーしていましたが、結果的にはやはり難しかった。
 天候が悪化した時に、スケジュール変更の融通が利きませんからね。
 今回は2つに絞りましたよ。竹富島と西表島です」

ー竹富島と西表島に絞った理由は?

「竹富島は、僕が一番好きな島ですからね。
 3年前は台風の関係で数時間しか滞在できませんでしたが、
 今回はばっちり民宿に泊まって金メダルを狙います。
 また、西表島は息子のことを考えてですね。
 当初は与那国島、波照間島を候補に挙げていたのですが、
 いずれも石垣島からの交通が長距離で息子への負担が大きい。
 コーチ(嫁)からも『短距離種目で勝負しろ』と指示があり、
 ほどよく近い西表島を狙うことにした、というわけです」

ー西表島は、初めての挑戦になると思いますが。

「そうですね、未知の世界です。
 西表島は、八重山諸島の中でも自然が多い島。
 ハブはもちろん、猛毒を持った強敵がうじゃうじゃいます。
 ジャングルから生還できるかは分かりませんが、
 生命の限界に挑戦したいと考えていますよ」

ー今回はお子さんも同行されるとのことですが、
コンディションはいかがですか?

「ええ、順調に仕上がっていますよ。95%といったところでしょうか。
 もちろん、野口みずきのようなこともあるので直前まで気は抜けませんが、
 あと数日をかけて最終調整を行っていくつもりです」

ーお子さんにとって最大の壁は、
やはり“初めての飛行機を克服できるか”だと思いますが。

「そのとおりです。でも、心配はいりません。
 先月あたりから空港に連れていき、
 飛行機への恐怖心を好奇心に変える取り組みを続けてきました。
 最後に勝負を分けるのは、“耳抜き”ですね。
 高度が上がり、耳がツーンとした時にうまくツバを飲めるか。
 これに関しては、この土日を利用して
 高層エレベーターを使った高地トレーニングを行う予定です」

ーずばり、今回は金メダルを期待していいですか?

「ええ、期待していてください。
 これまで応援してくださった皆さんのためにも、
 おいしいブルーシールアイスを持って帰国しますよ」

ー最後に、sunny-yellowファンの皆さんにひとことお願いします。

「皆さん、3年間は長かったですが、
 ようやくリベンジの時がやって来ました。
 “パパでも金”をめざしてがんばってきます!
 天候に恵まれるように、祈っていてください! 押忍!」

ーHさん、ありがとうございました。
お盆も明け、夏の終わりが近づき寂しさを感じている国民のためにも、
がんばって楽しんできてください!

 

 

●今日のおはなし No.1804●

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沖縄からの帰国記者会見
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ーHさん、おかえりなさい!
色々と伺いたいことはありますが、
まずは、今の気持ちをお聞かせください!

「かっ、感動して…言葉が出ねぇ、、、
 あ、すみません。一度言ってみたかっただけです、ハイ。
 えーっと、無事帰れて今はほっとしています」

ー沖縄に出発される前日、まさに土壇場になって
台風12号(通称:ヌーリ)が発生して心配しましたが、
蓋を開けてみれば4日連続の晴天、
史上初の“4つの金メダル”獲得と、ものすごい活躍でしたね。

「ええ、出発前は棄権も考えましたが、
 思い切って出場を決めて良かったと思います。
 この3年間、血のにじむようなトレーニングに耐えてきましたから、
 きっとその努力の成果が出たんでしょうね」

ー出発前、ヌーリ選手は強敵だとおっしゃっていましたが、
実際に対戦されてみていかがでしたか?

「ヌーリ選手は強敵でしたよ。
 つい先日までは熱帯性低気圧レベルの選手だったのに、
 一気にパワーをつけてきましたからね。
 実際、彼のパワーに圧倒されて
 波照間島行きのフェリーは欠航を余儀なくされていました。
 それを見た瞬間、『西表島や竹富島もダメか…』と思ったのですが、
 対決ではなく対話姿勢で臨むことで
 彼の方から進路を西へと変更してくれたんですよ。
 ライバルを『戦って倒す』のではなく、
 『戦わずして勝てた』ということに満足しています」

ーすばらしい選手と巡り会えたんですね。

「ええ、彼は『まだ旅を続ける』と言って
 そのまま中国方向へと去っていきました。
 今でもたまにメールで連絡を取り合っていますが、
 旅をしているうちに性格も円くなって、
 今では随分穏やかな温帯低気圧になったみたいです」

ー出発前、飛行機初体験のお子様が耳抜きをできるかが
最大の課題だとおっしゃっていましたが、大丈夫だったんですか?

「はい。高地トレーニングの成果が出ましたね。
 我々の心配をよそに、機内では電車の歌を歌いまくって、
 知らない間に爆睡していましたよ。
 今回の旅を通じて、
 陸(タクシー・電車)、海(フェリー)、空(飛行機)を制覇したことで、
 彼にも相当の自信がついたことでしょう。これからが楽しみです」

ーなるほど。
それでは、帰国後のことについてお伺いします。
4日間の島生活を終えて大阪に帰国された時、
まず、どのようなことを感じられましたか?

「そうですねー、
 『島にないものが大阪にはあるけれど、
 島にあったものが大阪にはないな』と感じました」

ー具体的には、どのようなものですか?

「大阪に帰ってきて、
 家の中にクモやトカゲがいないことや、道に信号があること、
 星の数が少ないことには、ある意味カルチャーショックを受けましたね。
 他にも色々ありすぎてここでは語りきれませんので、
 これから少しずつお話ししていこうと思います」

ー北京五輪の閉幕とともに、
Hさんの夏休みも終わってしまいましたが。

「時差ボケと言うやつでしょうか、
 実は、島生活で完全に体内のリズムが変わってしまいましてね。
 今でも夜8時に眠くなって、朝4時に目が覚めるんですよ。
 これではこちらでの社会人生活に適応できませんので、
 少しずつ体を慣らしていくつもりです」

ー4つの金メダルを獲得したことで、
現役引退の噂も流れていますが。

「それはありません。これからも沖縄へは行くつもりです。
 ただ、できれば次は選手以外の立場で行きたいですね」

ーえ? それは、もしかして…

「詳しいことはまだお話しできませんが、
 今回、久しぶりに島を訪れたことでいい刺激をもらいました。
 忘れかけていた原点にまた帰ることができたと思います。
 今後については、家族と相談しながらゆっくり考えていきますよ」

ーわかりました。これからまた話を聞かせてください。
最後に、応援してくださったsunny-yellowグループの皆さんに
ひとことお願いします。

「皆さん、温かい応援をありがとうございました。
 お陰様で、3年前のリベンジを果たすことができました。
 旅で感じたことなどは、これから追々お話ししていこうと思います。
 楽しみにしていてください」