No.1916 男の子はつらいよ

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そういえば、以前にもこんな光景を見て
おはなしに書いたっけな。

さっき、ベランダから公園を見下ろしていたら
小学生低学年ぐらいの子どもたちが遊んでいた。

男の子が10人、
女の子が5人ぐらいいただろうか。
その中にいた小さな1人の男の子が、
天を仰いで泣いていた。



 「うわぁ、こいつ泣いてるぞ」



   「だっせぇー」



周りではやしたてる男子。



  「なんで泣いてるの〜?」



    「どうしたの?」



気遣う女子。

それでも、男の子はずっと天を仰いで
わんわん泣いていた。


男子に泣かされたことに悔しいだろうし、
女子に心配されることも恥ずかしいはず。

色んな感情が入りまじり、
どうすればいいか分からず彼は泣いているのだ。

大人の世界なら、
きっと誰かが気をまわしてくれる。
逃げ場を他人が作ってくれることの方が多い。

それに比べて、子どもの世界は残酷だ。
誰も気のまわしかたなんて分からないから、
弱者にとっての逃げ場というものがない。

そういう厳しい環境の中だからこそ
人は成長していくのかもしれないけれど、
自分が親になってからか、
こういう光景を見ると思わず胸が詰まる。

息子が誰かに泣かされていたら、
僕は平然としていられるだろうか。
それとも、過保護を承知で守るのだろうか。

社会が厳しいのは大人に限った話じゃない。
子どもにだって1人で生きる強さはいるだろう。

ただ、強く生きているように見える大人だって、
実は周りの人に支えられてなんとか生きているだけだ。
1人になれば、誰だって弱いのかもしれない。

息子よ、「強くなれ」とは言わない。
友だちを大切にしなさい。