No.2045 ベルリンの壁が消えた後の幸福


昨日、某ニュースの特集で
「ベルリンの壁崩壊後の20年」のような内容をやっていた。

当時中学生だった僕には
崩れていく壁が自由の象徴に見えたのか、
「おぉ! やっちゃえ!やっちゃえ〜!」と思っていたけど、
実際は色々な社会事情があったんだね。
世界史に疎い僕には、本当に勉強になった。

その番組で、
特に印象深かった言葉が2つある。

1つめは、
現地取材を終えての感想を述べた取材者の言葉。
(うろ覚えだけど)


 「取材をしてみたら、
  旧東ドイツの人は皆さん同じことをおっしゃるんです。
  『20年前、壁が壊れて西に行けたことで、
   その瞬間は欲望を満たすことができたかもしれない。
   しかし、20年経った今、何も残っていない』と。
  この20年で、欲望を満たすことが本当の幸せではない
  ということを悟ったんですね」


現地の人いわく、
当時東ドイツの人を突き動かしていたのは
「自由」なんて大それたものではなく、
「旅行に行きたい」「コピー機が使いたい」などの
庶民的な欲望だけだったそうだ。

壁が壊れ、それらを手にしてみて初めてわかったのは、
欲望を満たすことの虚しさ。
資本主義の波にさらされ、個人のことで精一杯になるうちに、
周りとの関係も希薄になっていったという。

本当の幸せは、どこに?
なんとなく、
「まるで最近の日本のようだ」と感じた。



もう1つ印象に残ったのは、
28歳の女性が
取材者の問いに答えていた言葉。


 「幸せって何だと思いますか?」
 

   「心配しなくてよくなることです。
    自分のことも、周りのことも」


彼女は、西へ行って初めて
ホームレスを目にしたという。
東は我慢することも多かったが、そこまでの貧富の差はなく、
周りを心配することもなかったと。

幸せとは、心配をしなくてよくなること。
シンプルだけど、本当にその通りだと思う。

私欲を満たすことが、幸せではないのだ。
自分だけでなく、
周りの人も笑顔で初めて幸せと言えるんだなぁ。

なんだか感想文みたいになってしまったけど、
もっと周りにやさしい人になりたいと思った。