No.2236 写真を撮り続ける理由


「趣味は?」と聞かれたら、
前までは「スポーツをすること」と答えていたけど、
最近はあまりやってない。

今なら、う〜ん、
「写真」と答えるかなぁ。


写真を撮るのは昔から好きだ。
フィルムがいらないデジカメを買って以降は、
けっこー撮りまくっている。

ファインダーから見る景色が好きでね。
目の前の光景が、
一瞬にして映画のワンシーンのようになるというか。
二度と戻らない瞬間を残す(遺す)ことの快感がある。

だからだろうか。

変に思われるかもしれないけれど、
シャッターボタンを押す時、
僕はいつも自分の「死」を想像している。


今、目の前にある美しい風景も、素敵な笑顔も、
時が経てば現実は必ず変わっていく。

そして、いずれは自分もこの世からいなくなり、
写真を見ることもできなくなる。

いつか必ず過去の幻になってしまう瞬間を遺すことは、
もしかしたら無意味なのかもしれない。
そんな風に感じることもある。

100分の1秒の瞬間を100枚撮影しても、
人生の中のたった1秒分しか遺せないしね。


それでも、写真は形として遺る。

僕がこの世から去ろうが、過去の幻になろうが、
いつか誰かが懐かしい目で
この時代を感じることができる。

1枚1枚が、言葉のない遺言だ。

僕は自分が死んだ後も、
生きようとしているのかもしれない。