2002年第9回キャッチコピーコンテスト「キャンプ」

秋にはさせない。でも夏しめくくり。
2002年第9回キャッチコピーコンテストの結果発表です!

この夏に出かけた方も多いのか、
今回は実感値のあるリアルな作品がたくさん集まりました。
それでは、「キャンプ」!

★★ お気に入り第1位 ★★

 一つ夜空の下

       -受賞者-ロ-リングズコ-ンズさん(23pt.)

(コメント)
どこかのドラマで見たことのある言葉ですが、
「キャンプ」を言い表すには十分な言葉ですね。
地球が僕らの家だとしたら、夜空は天井屋根。
「キャンプ」だからこそ感じることの出来る自然の大きさを、
この作品は感じさせてくれました。

また、“一つ”という言葉が入っていることで、
みんなで夜空を見上げているシチュエーションが浮かんで、素敵ですね。
夜空の下では心が開放されて、
恋の話や将来の話、色んなことを話したことが思いだされます。

空キャッチの「やな事はちゃんと空に捨てましょう」をはじめ、
ロ-リングズコ-ンズさんは自然を題材にしたキャッチがお得意のようですね。
1位おめでとうございま~す!

★★ お気に入り第2位 ★★(2つ)

 昼は皆清水国明、夜は皆稲川淳二

       -受賞者-Y.Nさん(54pt.)

 快適難民

       -受賞者-ミスター尻ASSさん(54pt.)

(上コメント)
「キャンプ」と言えば、昼は料理、カヌー、魚つり…etc.。
そして夜はコワイ話と相場が決まっています。なぜか。
作品自体、決してひねった言葉ではありませんが、
上のような「キャンプ」の醍醐味を、
「清水国明」と「猪川淳二」という2つの言葉にこめた逸品。
ん~、分かり良い♪

(下コメント)
自ら苦難を得に出かけるという「キャンプ」の特徴。
そして、『俗に言うキャンプなんて快適すぎて苦難でもなんでもない』
と言う、作者のアンチ意見が入っていて良いですね。
たしかに、本当に苦難ある人からすれば、
「苦難ごっこして遊んでんじゃねぇ!」って気持ちになるでしょうから。

「難民」という言葉は使い方に気をつけなければいけないワードですが、
この作品は決して問題を茶化しているわけではなく、
むしろ、問題の深刻さを理解していない僕達一般人に、
問題提起を行う勇気あるキャッチだと思ったので入賞にしました。

★★ お気に入り第3位 ★★(2つ)

 3日間だけ、庭付き一戸建て。

       -受賞者-K.S兄さん(46pt.)

 直日焼き

       -受賞者-Y.Nさん(59pt.)

(上コメント)
「キャンプ」って、テントを張ってしまえば
一瞬にして自分の“家”と“庭”が出来上がりますもんね。
持ち家の買えないサラリーマンの哀愁を感じる作品です。
あえて言うなら、僕は3日もキャンプに行ったことがないので、
「一晩だけ」の方がリアルに感じたかも。

今回惜しくも入賞からもれた作品の中に、
「テント一張り5,000円/日×30日=150,000円。以外と高額物件。」
というキャッチがあったのですが、
手頃な庭付き一戸建ては、意外と安くはないようです。

(下コメント)
すぐさま「直火焼き 焼き鳥」を思い出してしまいましたが、
直射日光にさらされた「キャンプ」のアウトドア感を
こんな風に表現してしまうとは。お上手。
こういう短いキャッチって、意外と頭に残るんですよね~。
キャンプに行って日光を浴びるたびに思い出しそう。

★★ お気に入り第4位 ★★(2つ)

 心細さに乾杯。

       -受賞者-テントショップボーイさん(34pt.)

 うんちく大喜利

       -受賞者-Y.Nさん(62pt.)

(上コメント)
分かるなぁ。「キャンプ」の醍醐味って、結局はあの“心細さ”ですよね。
使えるものも限られていて、出来ることも限られている。
自然の中に置いてきぼりにされた“心細さ”が、
妙に体や心の本能をくすぐるもんです。

(下コメント)
(笑)。いるいる、結構いる。
キャンプになったら色んな“うんちく”を語りだすヤツ。

「知ってたか? 飯盒の水の量はな、
 中指で測るより小指で測ったほうがウマイんや。」とか、
「蚊にさされたん? O型はB型より刺されやすいからな。」とか。

よく見ればコミカルなやりとりを客観視して、
“大喜利”という言葉を使った点はお上手です。

★★ お気に入り第5位 ★★(2つ)

 テレビのない夜を。

       -受賞者-うりたろうさん(1pt. 初入賞)

 地球への里帰り。

       -受賞者-JZS147さん(11pt.)

(上コメント)
何気ない言葉なんですが、結構ひかれました。
テレビって便利で欠かせないモンなんですけど、
あれがある限りは、現実を離れられない気がします。
旅に行ってテレビをつけちゃって、
いつも家で見ているドラマなんかが映ったら、
非日常を求めて出かけた楽しみも半減しますもんね。
「テレビのない夜を」。星空のビジュアルに
この言葉を書かれたら、かなり誘惑されちゃいます。

(下コメント)
なんでしょう。不思議ですよね。
自然のある場所に身を置くと、なぜか“帰ってきた”気持ちになる。
忙しい毎日の中でも、本来自分があるべき姿を、いるべき場所を
心のどこかで感じながら生活しているせいでしょうか。
“地球に里帰りする”という言葉が、
そんな人間の本能を感じさせてくれます。

■■ 特別/なんかええやん大賞 ■■(2つ)

 キャンプ(星野付き)

       -受賞者-Y.Nさん(68pt.)

 彼ライスを作り、テントが立ちました。

       -受賞者-時速150kmさん(44pt.)

(上コメント)
これがあったらイヤやな~。心が休まりそうな気がしませんね。
でも、キャンプ場のメニューにコレがあったらちょっと体験してみたい。
しかし、星野監督が暴力でキャンプ場を退場になったら、
その後どうするんでしょうか。気になるところです。

(下コメント)
今回は、何故かこのテの下ネタキャッチが非常に多かったです。
その中でも、あまりにバカバカしくて笑ってしまったのがコレ。
“カレーライス”や“テント”という爽やかアウトドアイメージを、
あえて逆手にとって思いっきり遊んでいる作品です。

■■ 次点。おしかったね。 ■■

・不便がイベント

・キッチンごとでかけよう。

・テント一張り5,000円/日×30日=150,000円
 以外と高額物件。

・男達のキッチンスタジアム

・お盆。あの白い雲でさえも予約されている。

・理性休日、野生解放。

・夜空に届きそうなあの炎が導くの。

●●その他の作品も一部ご紹介●●

・パパの背中がいつもより大きく見えた夏

・生活観移動

・初めて灰の入ったごはんを食べた場所

・稚久場の友

・天然まみれの人間ドック。

・贅沢な外食。

・原始への回帰

・配給制の食事。巡回する警備兵。
 奪われた故郷。・・・
 決してレジャーではありません。

・すべて分かち合える生活

・青空と真っ暗闇ツアー。

・過酷な旅、
 フロ無し、トイレ無し、プライバシー無し、
 虫達との終わりなき戦い。
 但し、参加した者には澄み渡る青空と、満点の星空を与える。

・キャンプでモテる三箇条
  ・火付けがうまい
  ・飯ごうで米が炊ける
  ・チェックが似合う

・キャンプのファッションリーダー C.W.ニコル

・「担任指令No.157。2年3組秋季野外活動について、
  現時刻よりコードネーム『C.W.二コル化計画』と呼称します。」

・一部見た目ランボー

・こら~!!そこのテントを張ってる男子3人~!!

・キャンプだホイホイマイケルホイ。

             (他31本)

沢山のご応募ありがとうございました~!
ここに来て、キャッチポイントランキングも大きく変動してきています。
K.S兄さんが2連覇を飾るか、
ミスター尻ASSさんが王座奪還するかにも注目が集まるところですが、
現在のところ、「Y.Nさん」が頭一つ抜けた模様です。
詳しくはホームページを。

今回の「キャンプ」キャッチは、個人的に選んでいてオモシロかったです。
またやりましょう。それでは!

※群馬県のキャンプ場に来ていた100人に聞きました。
 “あなたの怖い話テクニック”って何ですか?

 話の始めに「オレの友達の友達の話やねんけどな」 …8%
 懐中電灯で下から自分の顔を照らす        …92%