No.2538&2554 息子が「野球」ではなく、「サッカー」を始めた

●今日のおはなし No.2538●

息子がスポーツの習い事を始めた。
野球で育った父の期待とは違う、
「サッカー」である。

きっかけは数カ月前。

いつも息子がつるんでいる幼稚園の
悪ガキ集団の間で、数名
「サッカー教室に見学に行く」という子が出てきて、
そこからはダチョウ倶楽部並みの勢いで
「じゃあ僕も!」「そしたら僕も!」となったわけで。

先月までは体験ということで、
「そのうち飽きるかな」と思っていたんだけど、
今月から正式に教室に通うことになった。

息子はサッカーが好きというよりも、
友だちと一緒にいたいだけのようだけど、
まぁ、子どもがスポーツを始めるきっかけなんて
そんなものかもしれない。

草野球の試合とかを見せに連れていったら、
「やきゅうもエエな〜」と興味は示すものの、
周りに野球っ子がいないので
教室まで通うつもりはないようだ。

「いつかは野球を本格的に教えてやろう」と
思っていただけに、
ちょっと残念な気もするけど、
子どもの人生だから応援しなきゃね。

まだインサイドキックもままならないレベルだけど、
どうせやるなら、メッシのように上手くなれ。
そして、両親に豪邸を買ってくれ〜。

初期投資として、
サッカーボールだけ買ってやるからさ。

 

●今日のおはなし No.2554●

息子がサッカー教室に通うようになったけど、
幼稚園の体操服で練習しているというので、
ハーフパンツを買ってやった。

そしたら、
買ったその日にすぐ着替えて鏡を見ながら、
「サッカーはこうやねん♪」とはしゃぐ息子。

「コイツ、完全に形から入るタイプやな…」と思ったけど、
それも性格だから仕方ない。

試合用のユニホームとハーフパンツを履いて
外に飛び出した息子を追いかけるように、
しばらく二人で練習した。

ボールタッチもままならないのに、
やたらとシュートの練習をしたがる息子。

まるで、学生時代、
1試合中にあるかないかの
フリーキックの練習ばかりしていた
僕とテントショップボーイさんのようではないか。

その後、ドリブルでボールを取り合う試合をしたけれど、
5歳のガキでは相手にならない。

ただ、
「いつの日かドリブルで抜かれる日が来るんだろうか」と
ふと数年後を思った。

親父がメッシのようなドリブラーなら
色々と教えてやりたいところだが、
野球以外は教えられる自信もない。

今はまだいいとして、
息子が親父のサッカーレベルを上回ってしまったら、
威厳ってやつはどこに行くんだろう…?

その日が来たら、

 「父はめっちゃ上手いけど、大阪府の条例で
  サッカーができないことになった」

とでも言うとしよう。