No.2758 娘にボーイフレンド!?

今だけの幸せと分かっていながらも、
たまに娘から
「おとーさん、いっしょにおふろはいろ♪」
と言われると、父としてはうれしい。

昨日、
たまたま早く家に帰れたので
一緒にお風呂に入っていると、
娘からこんな報告が。

 「なぁ、おとーさん、
  よーちえんで“ともだち”できたで♪」

   「おぉ、それは良かったな!
    なんていう名前の子なん?」

 「えーっとな、
  しゅんすけくん♪」

   「そうか〜、しゅんすけ君か。
    しゅんすけ、しゅんすけ…、しゅんすけッ!?
    なにっ!? 男かっ!?」

友だちができたことは良かったけど、
よりによってボーイフレンドとは…。

   「あっ…、アカンぞ。それはアカンぞ」

 「なんであかんの〜?」

   「いや…、アカンことはないねんけどな、
    お友だちができることはエエことやねんで。
    うん、とてもエエことや。
    ただ、その、なんというか…、」

心の中では
「許さん!お父さんは認めんぞ!」と
言う気持ちだったけど、
娘があまりにルンルンだったので
湯船でぐっと言葉をかみ殺した。

いや、たかが4歳の幼稚園児。
そんな気にすることじゃないことは
分かっているんだけど、
こんなに早く父としての試練がやって来るとは…。

その後、いつもよりも
酒を飲んだことは言うまでもない。

う〜ん、
「しゅんすけ」という名前が嫌いになりそうだ。
とばっちりで、
サッカーの中村俊輔まで嫌いになってきた…。

しばらくは静観するけれど、
そのうち娘が
“かぼちゃワイン”の朝丘夏美(エル)のように

  「しゅんすけくん、だぁ〜いすき♪」

などと言い出そうものなら、
新居を買ったばかりで残念だが
遠くの国へ引っ越そうかと思う。