No.2829 中秋の名月は翌日が美しい

昨日は中秋の名月だったこともあり、
多くの人が夜空を見上げていた。
 
きっと月にしたら、
 
 
 「急になんやねんな、君ら〜。
  今夜だけじゃなく、
  いつも照らしてるっちゅーねん」
 
 
という気持ちだっただろうね。
 
人々の注目というのは、
いつの日も気まぐれなものだ。
 
その人や物に関係なく、
ある日突然スポットライトを当てられては、
すぐにライトを消される。
 
灯りを消したのはそっちのくせに、
「あ〜、そんなのおったな」
「アイツは消えたな」な〜んて言われる。
 
実は、一度ライトを浴びてからの方が
人や物って輝くのにね。
 
きっと、今夜も月は夜空に浮かぶ。
それを眺める人は
昨日よりぐんと少なくなるだろう。
 
でも、きっと今夜の方が
月は美しく見えるよ。
 
だって、
ライトが当たっていないから。