No.3177 息子がサッカーの練習をサボる理由

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ちょっと早い気もするけれど、最近、
息子への家庭教育が
“第2ステージ”に入ってきた印象を受けている。

簡単にいえば、
色々と小さな問題を起こすようになり、
メンタル面でサポートが必要な年頃になってきた、というか。

そんなことを考えるきっかけになったのは、
意外にも、息子が一番好きな「サッカー」だった。

嫁に聞くと、なんでも息子が
「サッカーの練習に行かずに友だちと遊んでいる」ということが分かり、
本人に確認すると、過去にも“練習に行ったふり”だけして
数回サボっていたようで。

また、練習に行っている日も3年生の練習だけして
4年生チームでの追加練習はこれまたサボってきているようだった。


親としては、正直ちょっと驚きだった。
だって、サッカーしか頭にないような子だし、
大好きな練習をサボるなんて夢にも思わなかったから。

嫁は息子が嘘をついていたことにショックを受け、
「ずっとサポートしてきたのは何やったん?」と、怒りでカンカン。
そりゃそうだ。

僕も少しムッとしたけれど、
親が両方怒っては子どもの逃げ場がなくなるし、
心理学上、子どもの嘘を問い詰めると
必ず違う嘘を生むことにつながるので、
日を改めて、土曜日の朝に息子と二人で話すことにした。

彼の言い分はこうだ。
「学校の友だちと遊びたかった」
「おかあさんに言ったら怒られると思ったから嘘をついた」。

怒る、というよりも相談に乗る形で話をしたんだけど、
同じ男として、息子の気持ちもよく理解できた。

サッカーの練習は週3回。
加えて、上級生のチームでもプレーしているから
さらに拘束時間は長くなる。
サッカーが上手くなるには絶好の環境だけど、
遊びたい盛りの少年にはなかなか大変だと思う。



 「サッカー、どうしたい?
  ほんまにやりたいことがあるなら、
  別にやめてもエエと思うで」



父が大好きだった野球から離れた時のことを
息子に話しながら、サッカーへの気持ちを改めて確認した。

息子の気持ちはとても複雑だったけど、
「サッカー選手にはなりたいけれど、色々なこともしたい」、
まとめるとそんな感じだった。

最終的には息子本人に選択させて、
「とりあえずは両立をめざそう。
 ただし、しんどくなったらお父さんに相談な」
という結論にはなったけど、今後はわからない。

サッカー選手をめざすのか、
それとも遊びを大切にするのか、息子が決めればいいと思う。


カンカンだった嫁には、
僕から息子の意思を伝えて
男の子特有の気持ちなどを代弁した。

「息子が直面している問題はサッカーや遊び云々の話ではなく、
 人間関係(コミュニティ)の話なんだ。
 だから温かく見守ってやれ」と。

男の子というのは、
ツレとのつながりを深めるために
その場のノリを大切にしなきゃならないこともある。

遊びに誘われて、
「ごめん、習い事が…」ばかり言っていては
いくら理由があっても“付き合いの悪いやつ”になってしまう。

また、上級生チームの練習をサボっているのも、
サッカーが嫌いなわけではなく、コミュニティの問題だ。

元から団結力のある上級生の輪の中に
3年生が数名だけ入れてもらって練習をするのは、
子どもとは言え、やっぱり気を遣うものだ。

例えるなら、
夜に英会話スクールに通っている若いサラリーマンが
年配者ばかりの上級者コースにも誘われて困っている中、
会社の同期からも毎日飲みに誘われ、
どうしたらいいのか迷っているような状況だろう。

一番の味方である母親に嘘をついたことは良くないが、
大人でさえ難しい人間関係の問題に
たかが8歳のガキが直面しているのだ。
怒ってばかりもいられないだろ、嫁にはそんな話をした。

親としては、そりゃ、いろんなことを乗り越えて
なんならサッカー選手になってくれたらとは思う。

でも、そこは息子の人生。
産まれた時に名前を選ばせて以来、
「選択肢は用意してやるけど、答えは自分で選べ」が
我が家の教育方針だ。

気にはなるけど、
見てみぬふりをしながら気長に行こうと思う。