No.3216 東京という街

東京2日目。
昨日も今日も暑い。

日射しもかなり強いけれど、
午前中はフリーだったので
あえて電車を使わずに皇居あたりまで街を歩いた。

いつも思うけれど、東京の街は不思議だ。

高層ビルのすぐそばに下町があったり、
ものすごく歴史がありそうな
味わい深い店がたくさんあったり。
色んな都道府県に出張で訪れたけど、
意外にも一番人間臭い雰囲気がある。

そして、もう一つ。

いまだかつて、
僕は東京の「完成形」を見たことがない。

いつ訪れても工事をしているし、
それゆえに迂回路ばかりだし、
この前見た建物が無くなったと思ったら
区画ごと違う町に生まれ変わったり。

東京はいつ「完成」するんだろう?
常に現在進行形の発展途上、
それがこの場所の持つ強さか。

灼熱の太陽の下、
汗をかきながら皇居を歩いた。

特に何があるわけでもない。
見ようによってはただの綺麗な公園だ。
それでも、ビル群を前に静かに佇む緑地は
そこが都心であることを忘れるぐらい
妙に心地良かった。

少しだけ、東京が好きになった。