No.3444 「ありがとう」はお早めに。


「誰かに借りたものを忘れちゃいけない」と
自分を戒めることはあっても、
「誰かに貸したものを忘れちゃいけない」とは思わない。

なぜなら、
自分の貸したものは絶対に忘れないし、
戒める必要がないから。
逆に、誰かに借りたものは忘れやすい。

AさんがBさんに「してあげたこと」は、すなわち
BさんがAさんに「してもらったこと」になるから、
本来、その数は同じはずになるはずだ。

それでも、人間は「してあげたこと」を覚え、
「してもらったこと」はすぐ忘れるらしい。

心理学の実験結果では、
その差はなんと35倍。

「してあげたこと」が35に対し、
「してもらったこと」は1しか覚えていないそうだ。

だからケンカになるんだよね。
みんな、自分の「してあげたこと」ばかり主張するけど、
相手は「してもらったこと」を覚えていないから。

誰だって人生の主人公は自分だから、
自分中心になるのは仕方ない。

ただ、35倍の差を
せめて10倍ぐらいにできないかな?

「してもらったこと」を覚えておくには、
「感謝の気持ちを忘れない」じゃ弱い。
その気持ちさえ忘れるからね。

簡単な方法が一つある。

忘れる前に、その場ですぐ
「してもらったこと」に対して
「ありがとう」を言うことだ。

人間は自己中心的だから、
自分の言った「ありがとう」は忘れない。
それを覚えていたら、
感謝した理由はいつまでも忘れないはずだよ。

いつもおはなしを読んでくれて、ありがとう。