不夜城と呼ばれた電通のビルが、夜10時に消灯。
表向きの対応とは言え、歴史的なことだと思う。
働くということ。
社会人になりたての頃、
それは「試合」のようなものだと思っていた。
自分の腕を磨いて誰かや何かに勝ち、
お立ち台のヒーローをめざすかのような。
クリエイターという職業柄もあったのかもしれない。
ただ負けたくなかったし、勝ちたかったから、
そこに時間という概念はあまり無かった。
体力的にはとてつもなくしんどかったけど、
「ライバルよりもしんどい思いをした者だけが報われる」、
そう思っていたのかもしれない。
40代になり、
特にあの頃を後悔することはない。
一見無意味な根性や気合いに支えられて
当時培った経験の数々が、
結果的には今の自分の足下を支えている。
「若い頃に頑張っていて良かった」、
それは本当にそう思う。
ただひとつ。
昔を振り返って思うことは、
「本当に死ななくて良かった」ということ。
いくらゲームが楽しくても、
命を失っていたら今はなかった。
そういう意味でも、
やっぱり時間という概念は必要だったと思う。
若者にはまだ自分で変える力がないのなら、
僕たち以上の年齢の大人が
きちんと環境を作ってあげるべきだろう。
僕は野球部以来、根性練習で育った。
だから、生ぬるいことは好きじゃないけど、
量より質の時代には賛成だ。
長時間労働の時代は変わるだろうか?
そんなにすぐには変わらないかな。
今回のキャッチコンテスト、
言葉で社会に一石を投じられたら面白いと思う。