No.3502 二人の輪郭


例えば、そう、
雑誌か何かに良い写真が載っていて、
それをハサミで紙を切る時。

写真に沿って切っているつもりでも、
その切ったラインは
残された紙の輪郭にもなる。

これって
自然の摂理をすべて表しているというか、
すごいなぁといつも思う。

人に話したら、
「は? 何言ってるの?」と言われそうな
イマイチ伝わりにくい感覚なんだけどね。

つまり、

「1つだったものが2つになる時、
 たとえ離されたとしても
 それらには一部同じ輪郭が残る」

ということなんだよ。

すべてではなく、
2つが接していた部分だけに、
同じ輪郭が残るんだ。

人間も自然の一部だから、
同じことが言える。

昔よく一緒にいた二人には、
必ず同じ輪郭が残っている。

だから、久しぶりに会っても
不思議とピッタリと合うんだよ。
パズルのようにね。

今の僕という人間は、
きっと、たくさんの輪郭でできている。

デコボコしているかもしれないけれど、
丸くなりたくもないし、尖りたくもない。

そのままでいよう。

懐かしいパズルの相方と再会できた時、
もう一度寄り添えるように。