2018年第4回キャッチコピーコンテスト「お葬式」

あれ、もう5月終わったの?
ちょっと焦りながら、
「2018年第4回キャッチコピーコンテスト」の発表です!!

ゴールデンウイーク明け、
のんびりしている間に時間が過ぎてしまいました。
こんな感じじゃ、一生なんてアッという間かも。。
生きているうちに心の準備だけしておきましょうか。

今回はいい作品が多くて悩みました。
迷った挙げ句、1位は2作品。

それでは行きましょう!
涙のセレモニー、「お葬式」キャッチ!!

★★ お気に入り第1位 ★★

お先に失霊します。

-受賞者-うりたろうさん(40pt.)

オワタの儀

-受賞者-テントショップボーイさん(32pt.)

(上コメント)
死ぬことって負のイメージがあるので、
どうしても先に死んだ人の方が
「かわいそう…」と思われます。

しかしこの作品は、まるで
先に仕事を終えた優秀サラリーマンのように
「お先に~」と言っちゃうことで、
逆に「一ぬけ」のカッコ良ささえ感じさせてくれますね。
「失霊」あたりの文字変換も
「お葬式」独特の雰囲気が出ていてナイスでした。

(下コメント)
今風のこの抜け感、いいですね~。
悲しいイベントだからこそ
少しでも楽しいキャッチを期待していたのですが、
これはクスッと笑いました。
「人生、オワタ」とブログに書いてから
たくさんのネット民の皆さんに見送られてみたいです。

★★ お気に入り第2位 ★★

笑ってるのは遺影だけ

-受賞者-スイカさん(10pt.)

同窓会、前は結婚式だったのに

-受賞者-K.Sさん(14pt.)

See you next life.

-受賞者-時速150kmさん(24pt.)

死んだおじいちゃんが、
離れていた家族を会わせてくれました。

-受賞者-K.S兄さん(36pt.)

(1つめコメント)
短い詩のような作品。
この一行で、「お葬式」の情景や空気感、
参列者の心情まですべて伝わってきます。

「あなたが生まれたとき
周りの人は笑って、あなたが泣いたでしょう。
だから、あなたが死ぬときは
あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい」
というインディアンのことわざが頭をよぎりました。

先日亡くなった西城秀樹さんの葬儀もそうでしたが、
死んだ人が一番笑顔なんですよね。
その笑顔がもう見られなくなるから、
せつなくて、泣けてしまう。
「お葬式」の本質を捉えた、味わい深い作品でした。

(2つめコメント)
せつないけれど、とても共感してしまう作品。
実際、同窓会の次の再会が
「お葬式」になってしまうこともよくあります。
大切な人には生きているうちに
会っておきたいものです。

(3つめコメント)
最期はこれぐらいクールな言葉をキメて
この世におさらばしてみたいですね。
遺言書にこの言葉だけ書いてあったら、
カッコいいと思います。

(4つめコメント)
「お葬式」って楽しむものではありませんが、
しいて言うのであれば
これが一つの醍醐味ですよね。
死をきっかけに親戚同士が集まって、
また血縁が強くなる。
「お葬式」は、やはり人々が前に向くために
必要なイベントなのかもしれません。

★★ お気に入り第3位 ★★

単独沈黙ライブ

-受賞者-時速150kmさん(29pt.)

人付き合いの集大成

-受賞者-シュークリームさん(8pt.)

ふいに消えた小さな電球が、
割りと明るかったことに
想いをはせる会

-受賞者-ロベルト・ハッシオさん(14pt.)

(1つめコメント)
描写がお上手。
この沈黙ライブは夜通し続きますからね。
こういう視点で「お葬式」を見ると、
香典がライブチケット料のように見えてきて笑えます。

(2つめコメント)
シビアな表現ですが、まさにこのとおり。
生きているうちの交遊関係の広さ、深さが
そのまま出るのが「お葬式」だと思います。
参列者を見て、
「この人、本当に愛されていたんだな」
と初めて知ることもよくありました。

(3つめコメント)
いや~、味がありますね。
消えて初めて気づく、灯りの存在。
明るい時は気づかない。
いつも消えてからなんですよね。悲しいかな。

★★ お気に入り第4位 ★★

主役は出席できません。

-受賞者-うりたろうさん(43pt.)

毎回主役不在の中行われます

-受賞者-D.Mさん(29pt.)

天国への歓迎会

-受賞者-たみきちさん(28pt.)

死後最初の晴れ舞台

-受賞者-テントショップボーイさん(35pt.)

(1つめ&2つめコメント)
誰もが一度は必ず主役になれるイベントなのに、
その時にもはや命はなく、欠席状態。
なんとも無念なものですが、
主役が生きていてもそれはそれでやりにくいような。
生前葬ってどんな感じなんでしょう?
ちょっと興味があります。

(3つめ&4つめコメント)
「お葬式」を終わりではなく始まりと捉えると、
こんな感じかもしれませんね。
新たな世界を前に、死人も意外と
緊張してるからあんなに硬直しているのかも。

★★ お気に入り第5位 ★★

残され人の集い

-受賞者-T.Kさん(10pt.)

ありがとうを伝えに

-受賞者-S.Mさん(2pt.)

絶対に笑ってはいけない雰囲気が
そこにはある!

-受賞者-D.Mさん(30pt.)

教会に行ったら 生き返るんでしょ?

-受賞者-和製家長さん(18pt.)

(1つめコメント)
「お葬式」に行くと、知らない人でも
妙な一体感を感じることがあるのですが、
あれって「同じく残された側」という
一体感だったんですね。
ちなみに、残す方と残される方、
どちらが楽なんでしょう?

(2つめコメント)
これ、よく分かりますよ。
「お葬式」って弔いに行くと言うよりは、
自分に様々な思い出をプレゼントしてくれた
お礼を伝えに行っているような気がします。
野口五郎さんの「秀樹、ありがとう」はジーンと来ましたね。

(3つめコメント)
不謹慎ですが、「お葬式」って
絶対に笑ってはいけないからこそ
コントの舞台になりやすい場所ですよね。
もしも生前に葬儀の進行本が書けるなら、
絶対に参列者を笑わせてやりたいです。

(4つめコメント)
ドラクエをはじめ、
仮想のRPGゲームが楽しめる今の時代、
こういう風にライフが復活するという錯覚は
本当にあるそうですよ。
まるで二度目があるかのような
「いっぺん殺したろか~」という関西弁も
そろそろ廃止した方がいいかも。

◆◆ 特別/なんかええやん大賞 ◆◆

最期どん

-受賞者-ミスター尻ASSさん(30pt.)

故人の遺志により、香典は、
男性5000円、女性3500円(ワンドリンク付)と
させていただきます。

-受賞者-テントショップボーイさん(41pt.)

(上コメント)
ある意味ダントツのインパクトでした。
来年も使えるキャッチではないかもしれませんが、
今響く言葉としては秀逸ですね。
思いついた瞬間の作者のドヤ顔が目に浮かびました。

(下コメント)
「お葬式」では、故人が主役、王様。
その故人の遺志ですから仕方ないですよね。
自身の死と引き換えに、
男女のカップルを誕生させようという
故人の思いやりでしょう。知らんけど。

◇◆ おまけ/シンクロでうれしいで大賞 ◆◇

今回の「お葬式」キャッチ、
僕が事前に想像していたのはこんなキャッチでした。

・人はいつも、
会えなくなってから、会いに行く。

・今日で、おやすむ。

・坊主のDJで、灰テンションに。

・故人的な事情で眠ります。

・喪服で同窓会

・10年ぶりの再会は、お互い無口だった。

・逝き残った方が泣いている。

・動かない、ツレを囲んで半世会。

・久しぶりに集まったのに、
アイツだけ過去形。

・萎れる前に、花を愛でよう。

・線香を、あ・げ・る。

・真夜中の霊とショー

・死んでるのに、もう一度、誉め殺す。

1つめは、
会えたのに、会わなかったから、もう会えないという
行為を繰り返してしまう人間の性を。

2つめは、
自分の葬儀会場に飾りたい言葉を。

3つめは、
お経ってやたらと悲しさを助長するよな、と。

4つめは、
会社に報告するならこんな感じ?

5つめは、
学生服だった懐かしい仲間たちが
喪服で集まるレアな場でもあることを。

6つめは、
どちらも言葉が出ない再会のシーンを。

7つめは、
死んでしまった方が無念なはずなのに
不思議な光景だなと。

8つめは、
故人の武勇伝や思い出話が飛び交う場であることを。

9つめは、
せっかく懐かしい仲間が集まったのに
拭いきれない違和感を。

10こめは、
もしも何かに例えるならこういう場だな、と。

11こめは、
悲しいことをかわいく言ってみたくて。

12こめは、
通夜の時の独特な雰囲気を。

13こめは、
参列する誰もが
生前の故人のいいところばかり
思い出してくれる場であることを。

ということで、
「シンクロでうれしいで大賞」は、
10こめの「花」つながりでシンクロした
この作品にあげます!

人生初、花にまみれました

-受賞者-シュークリームさん(9pt.)

■■ 次点。おしかったね。 ■■

・人生最期の人気投票

・最期は神頼み

・この世の卒業式

・間違えて砂糖で清めてしまったあなたは 「あま~い!」

・神様、頼むよ、アンコール!

・さよならの向う側

●●その他の作品も一部ご紹介●●

・主役になれる、誰でもなれる

・生きた証を確認する会

・ただ、ただ、あの人のことを
思っていたい一日。

・その死を正式に告知する会

・命名式

・キンコンカーン(鎮魂歌)

・焼香の仕方を教えてくれたのは
親戚のおばちゃんでした

・投手、野手、喪主の三刀流だな。

・マナーだらけ

・ここでしか会わない人(遠い親戚)
コブクロ風

・決めゼリフは
「この度は、、ごにょごにょ。。」

・マナーモード、フルゴリラで。

・長男は、いつか幹事になる。

・ベテランと若手の差は、
お焼香にあらわれる。

・焼香のやり方、どうすんだっけ?

・先に逝ける幸せ。

・見たくない夢ナンバー1

・ベイブルースの葬式漫才はまさに伝説

・バイバイ謹

・そこに私はいません。

・その写真だけはやめてくれ。

・黒のクロックスはセーフですか?

・安らかな腹直筋でしたよ。

・「うちのじーさん、あんなに贔屓にしてたのに、、
葬式にも顔出さないなんて、
Amazon さんて人は随分と薄情なんだねぇ!」

・当館のエアコンは火葬発電なので、
故人に包まれたような快適さです。

(他21作品)

今回もたくさんの応募をいただき、
ありがとうございました!!

僕が死んだら、入賞キャッチのどれかを使って
「お葬式」の案内状を送付してほしいです。
生きていたらまたやります!お楽しみに!

◎葬儀会場の暗いイメージを払拭し、
子どもたちが身近に死を学べる場をめざすため、
文科省が新しい名称を一般公募。

「この世空港(来世行き)」
「4Dおばけシアター」
「人肉バーベキュー会場」
などバラエティーに富んだ作品が集まる中、
来週の選考会で大賞が決定する予定。

尚、大賞に決定した名称を
実際に誰がいつから使用していくのかは
まったく決められておらず、
企画自体がお蔵入りならぬ
「棺桶入り」になるとの噂も。

(sunny-yellowニュース訃報)