No.4097 息子とスマホ

今どきの10代って
どんな風にスマホを使うのか?

前までは世代が違いすぎて
わからなかったけれど、今はわかる。
春から息子がスマホを使い始めたから。

夜、電車に乗って帰宅していたら、同じく電車に乗って練習から帰る途中の息子から
LINEが飛んでくる。

用件は見なくても分かる。
驚くようなサッカーニュースを見かけたら、
息子はすぐに僕に送ってくるのだ。

テキストでもなくリンクでもなく、
「画像」(スクリーンショット)を。

今の若者はとにかくスクショ世代だと
噂には聞いたことがあったけれど、あれ、本当だな。
長いニュース記事でも複数画像で送ってくるし、
地図でも路線検索結果でも、なんでも共有はスクショだ。

「画像ばかり」というか、
「テキストが少ない」とも言えるかもしれない。
ある意味LINEのスタンプもそうだしね。

彼らはネットワークや電波を通じて
言葉よりもモノを交換する。
しかも、速く、大量に。

息子のLINEグループとかのぞくと、
スタ連(スタンプ連打)だらけだもんね。

自分が1回言葉を送ったら、
相手が1回言葉を送る、、、
といったようなリズムなど関係ない。
送りたい時に送る。ただそれだけ。

大量にモノをやりとりするからだろうか?
彼らはスルーするのも上手い。

ハナから大量の情報に囲まれた環境で育ってきたから、
すべてのコンタクトに返事などできないことを
あらかじめ悟っているような感じ。
この点は、今の大人よりも数段上だと思う。

返事がないことに寂しさを感じてしまうのは、
僕らあたりの世代までなのかなぁ?
よくわからないけれど、彼らは既読スルーに
いちいち何も感じていないように見える。

「出された料理は残さず食べろ」と
教えられてきた僕らの世代と、
生まれながらに大量の料理に囲まれてきたからこそ
好きなものだけ手をつけて次々残すことが
当たり前になっている彼らの世代。

ジェネレーションギャップはあるけれど、
そんな違う世代間でも
サッカーの話題は盛り上がれる。

「久保君すげー!」「神〜(スタンプ)」といった感じで
我が子とLINEのやりとりをするのも、
なんだかこれまでになく新鮮だ。

たまに
「見ているだけじゃアマチュアやぞ。
久保君みたいになりたいならもっと頑張れ」
とゲキを飛ばすと、既読スルーな息子。。、
彼らは情報の大量消費に忙しい。

それでも、少しぐらいは
父親の言葉が響いていることを祈る。