No.4525 重り


野球をしていた人なら
わかるかもしれないけれど、
素振りをする時、バットの先端に
「重り」となるリングをつけることがある。

狙いは簡単、
普段から重いバットを振っておくと
普通のバットを持った時に軽く感じて
スイングスピードが増すからだ。
星飛雄馬の「大リーグ養成ギブス」も
ほぼ狙いは同じだ。

幼い頃から野球をしていた僕には
感覚的にそのイメージが残っているからか、
普段から何かを準備する時、
常に重りをつける癖がある。

「いざという時に余裕を持つために
あらかじめ一段厳しくしておく」という感覚。

勉強をするなら少し難しめの参考書を買うし、
待ち合わせ時刻より早めに到着するのもそう、
財布の中にお金をあまり入れずに過ごすことが多いのも、
全部そういう感覚のせいかもしれない。

重りとは負荷であり、
今の負荷は未来の軽さ、保険でもある。

未来なんてわからないから
今を大切に生きることを意識しているわりには、
我ながら「矛盾しているなぁ」と思う。

もっと、重りはなしで
今を軽くしてもいいんじゃないかと。

僕と同じ感覚の人、
日本人には結構多いんじゃないかな?
僕は少し、重りを外して
軽く生きようかなと思っている。

君は、どうする?