No.4566 オリンピックに感動する理由


TVでオリンピックを観ながら、改めて思う。
やっぱりスポーツっていいな。

「何がそんなにいいんだろう?」と考えた。

「闘う姿勢に熱くなる」
という理由もあるんだろうけど、
もっと突き詰めれば、
「目標に向かってまっすぐ」というか、
他に邪念がないように見えるところがいいのかな。

それって、意外と
通常生活では難しいことなので。

ひたむきに、ひたすらに、
なにも考えずに目標に向かって生きること。
それがどれほど難しいことか、
大人になった僕らは知ってしまっている。
「現実は甘くない」という感じで。

だから、それを現実として
やっている人たちを目の当たりにした時、
心の奥が震えるんだろう。

スポーツが与えているのは
感動じゃなく理想、
人間が生きるお手本なんだな。

お手本を見せられて、
ある人は「アスリートはいいなぁ」と嫉妬し、
ある人は「自分は何をしているんだ」と反省し、
またある人は「自分にもできるかも」と勇気をもらう。

人生を見つめ直すお手本を
見せてくれる世界の祭典、
コロナの不安さえなければ
どれだけ喜び、楽しめただろうか。

最高と最低の感情が交錯しながら、
縁側に吊された風鈴のように
心が揺れ動く夏。

そして僕は今日も、
競技を応援してから
黙ってコロナのニュースをチェックする。

「まだ終わるな」と「早く終われ」が
頭の中でぐちゃぐちゃしているけど、
僕の人生はまだ終わらない。

どう過ごすか、だな。