No.783 東西南北、それぞれのイメージ

赤は情熱、青は冷静、
色にもそれぞれイメージがあるように、
方角にもそれぞれの持つイメージというものがある。
 
例をあげるならこうだ。
 
●「すべての財産を失った彼は、途方に暮れ西へ向かった」
 
●「最近疲れてるって? 一緒に南へ行こうよ」
 
西には哀愁や影を演出する力がある。
南には開放感を演出する力が。
だからこそ、上の文はしっくりくる。
 
試しに、上の文の方角を逆にしてごらん。
「途方に暮れ南に向かった」「一緒に西へ行こうよ」
なんか変でしょ。
 
もちろん、北や東にも同じようにイメージがある。
北には挑戦を、東には前向きさを演出する力が。
 
こういった観点で、小説や新聞を読むだけでも面白い。
犯罪者は西へ逃げる場合が多かったりね。
あくまで、北半球にある日本での話だけど。
 
試しに、身近な人に
「今の気分で、あなたの好きな方角って?」と聞いてみるといい。
子どもが「北」と答えたら将来有望。
恋人が「西」と答えたらご用心。