No.899 幸せなFAX

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昨日、珍しく早めに家に帰ったら、
オカンから嫁あてにFAXが届いていた。

嫁がいなかったので内容を見てみると、
宅急便を送りましたやら何やら書いてあった後に、
なぜかクイズが2つ。

オカンが頭の体操のために買った本に
載っていたクイズが解けずに悩んでいるので、
うちの嫁に助けてほしい、といった内容だった。



 「…なんじゃこりゃ?」



一瞬そう思ったが、しばらくして少し笑った。

なんだかんだ書いてはいるが、
オカンは新しくできた娘(嫁)と仲良くなりたいんだな、って。

とりあえず、実家に電話。



    「もしもし、あぁ、アンタかいな。
    FAX? (笑)もう朝に電話で色々話してんけどな…」



少しご機嫌なオカンの声。
どうやら、僕が家にいない間に
すでにやりとりが終わっていたらしい。

電話を切ったあと宅急便の箱の中をのぞくと、
一枚のハガキが入っていた。やはり、これも嫁あてに。



    結婚してから3カ月ほど経たちましたが、生活はどうですか?
    慣れないこともたくさんあるかと思いますが、頑張って。
    (中略)いかなごを送ります。冷凍したら1年間は持ちます。
    困ったことや足りないものがあったら、いつでも言ってね。



手紙を読んだ後、
なんとなく「見なかったことにしよう」と思った。

特に意味はないけど、
若葉が芽生えているのを見つけたらそっとしてあげたくなるように、
新しい絆が生まれようとしているのを何も言わず見守りたくなった。

幸せってやつは、奥が深いもんだな。