No.1016 「以上でよろしいンですか?」

このエントリーを Google ブックマーク に追加
LINEで送る
[`evernote` not found]

昨日、外出がてらにモスバーガーに寄った。
時間もあまりなかったし、近くにいい店が見つからなかったので。

レジの前に行くと、お馴染みのバンダナを巻いた店員が出てきた。



 「コチラでオめしアガリですか?」



なんとなく言葉のイントネーションがおかしいので、
胸の名札を見ると「金」と書いてある。
なるほど。中国出身の人なんだ。

わりと日本語が上手なようだったので、
いつもどおり注文をした。



   「えーと、チーズバーガーとオニポテセット、
    飲み物は、、、コーラーで」



次の瞬間、その店員が放った言葉に僕は敏感に反応した。



 「以上でよろしいんですか?」



たぶん、彼女は
「以上でよろしいですか?」と言いたかったんだと思う。

しかし、「以上でよろしい“ン”ですか?」と言われた僕は、
なんだか「ケッ、男のくせにもっと食えよ」とナメられたようで、
ハートに火がついてしまった。



   「えーと、じゃあ、テリヤキチキンバーガーも」



言ってやった。これでおとなしくなるだろう。
そう思った次の瞬間、



 「ハイ。以上でよろしいンですか?」



まただ。
コイツはどれだけ俺に食わせたいんだ!?
どこまで挑発する気だ。

うーん、しかしここで引き下がれない。



   「プレーンドッグもお願いします」



 「ハイ。以上でよろしいンですか?」



…。も、もうだめだ。
そんなに食えない、
というか昼飯にこれ以上金を使えない…。

この上ない屈辱感に包まれながら
「…はい、以上でいいです」と店員に答え、
金を払って番号札をもらい席に座る。

最悪だった。
レシートの金額は1150円。
たかがファーストフードで…。

しかも、運ばれてきた
トレイいっぱいのバーガー達を食いきれず、
ちょっぴり残すという屈辱まで味わされたのだ。

今日になって、
冷静に昨日のことを振り返って思った。

おそらく、あの“ン”という言葉がなければ、
僕は600円程度のランチで済ませていただろう。

言い換えれば、
たったひとことだけで500円も余分に払ってしまった。

こうして日本の景気はよくなっていくのか。
構造改革をおし進める小泉さんに、
言葉のパワーを教えてあげたい。