No.1259 車の渋滞がなくならない理由

誰にだって自分の時間をうまく使うための「予定」があるのに、
そんな予定を簡単に蹴散らしてしまうものがある。
「車の渋滞」だ。
 
年末年始もすごい渋滞に遭遇したけど、
何年経ってもあのイライラは解消されない。なぜ?
 
問題が起こるのには必ず原因というものがある。
たとえば、渋滞にも長い列の先頭に必ず誰かがいるわけだ。
あまりに車が進まずイライラしていると、
「先頭車両に乗っているやつは何をしてるんだ?」と思ってしまう。
 
でも、冷静になって考えればこの発想には落とし穴があって、
渋滞の原因が必ずしも先頭車両にあるとは限らないんだね。
80km/hで走っていた車が、
工事で一車線になった道をやむなく徐行するから混むこともあるし。
 
最近よく思うのは、
「人間が急ぎすぎるから渋滞するんじゃない?」ってこと。
 
単純な話、ある高速道路に車が前後に並んでいたとして、
後ろの車より前の車の方がスピードが遅ければ、
後ろの車はブレーキを踏むしかないよね。
 
高速道路を20km/hで走る人をあまり見たことがないから、
まぁせいぜい前の車が80km/hで走っていたとしたら、
後ろの車は少なくとも80km/h以下で走る必要があるわけだ。
 
ここでふと気づく。
「80km/hって、そんなに遅いか?」と。
 
前の車が遅いんじゃなく、
後ろの車が速くなりすぎてるんじゃないだろうか?
だとしたら、長年渋滞が無くならないのにも納得がいく。
 
たとえ前の車が150km/hで走ったとしても、
F1並みのスピードで走ろうと焦る車が後ろにたくさんいれば、
理論上、渋滞は絶対になくならないわけで。
 
最近は渋滞に遭遇した時、
前を見るのではなく、ドアミラーで後ろを見るようになった。
 
たいてい、後ろの車は時間がないのかイライラした顔をしている。
そして、そんなことを言っている僕も、
たぶん前の車から見れば同じような顔をしているんだろう。
 
渋滞をなくすために、
たくさんお金を使ってETCゲートを設置したり、
車線を増やしたってムダだよ。
車を運転するのは、人間。
年々速まっていく人々の生活スピードを緩めなきゃ。
 
結論。
「スローライフが渋滞をなくす」。
どう、これ?