No.1475 震災から12年、1月17日に何を想う

今日で12年。12年かぁ。

1年前のことならいざ知らず、
「12年」という言葉で誰もがピンとくることも
少なくなったのかもしれない。

今日、1月17日、
阪神・淡路大震災から12年。
神戸の経済は震災前の95.5%まで回復したそうだけど、
たとえ100%になったとしても、
それは新たに生み出したものが大きなだけで、
失ったものはもっと大きい。

でも、人々の記憶は徐々に薄れたから、
12年と報道されてはじめて気づかされる人も少ないと思う。
人間は必ず忘れるから、仕方ないことだ。

たぶん、あの当時震災の怖さを味わった僕たちも
今と同じような感じだったんだと思う。
何かを忘れて、日常が日常として続くと思っていた。

地が揺れて、命が消えて、怖さを知って12年、
僕たちはまたあの時の気持ちを忘れつつある。

無理に思い返そうとはしない。
「忘れちゃいけない」と心にムチを打つことは、なんだか違う。

でも、今日何かをきっかけに
少しでもあの時の気持ちを思い出したのなら、
少しぐらい考えてみようじゃないか。

地震が起きたらどうするのか、
家族や財産って、いったい何なのかを。

1月17日。
今日は悲しむ日ではなく、
「強くなる日」だと思う。