No.542 親の気持ち 子のせつなさ
(冬休みシリ-ズ第3弾)
実家に帰ると、せつなくなる瞬間が3回ある。
今年の冬もそうだった。
年明け3日の夕方に大阪を出た僕は、
高校時代の友人との飲み会に間に合わせるために、 続きを読む
(冬休みシリ-ズ第3弾)
実家に帰ると、せつなくなる瞬間が3回ある。
今年の冬もそうだった。
年明け3日の夕方に大阪を出た僕は、
高校時代の友人との飲み会に間に合わせるために、 続きを読む
「どうも、はじめまして~。」
車を下りると、
彼女をまんまるにしたようなお母さんが立っていた。
12月16日、日曜日、奈良。
7年目にして、初めて彼女の家を訪問した瞬間だった。 続きを読む
8月14日、沖縄、昼前。
僕は「ひめゆりの塔」の前に立ちすくんでいた。
周りを囲む林から聞こえてくる、鳥の泣き声。
前の日から降ったりやんだりの霧雨で、
濡れて光る桃色の献花。
僕は、石碑にかかれた話を読みながら、
小学校の頃を思いだした。 続きを読む
2つあったものが、1つになった。
やっぱり寂しい気もしたけど、
「まだ1つあるから…、大丈夫。」と思うことにした。
そんなある日。 続きを読む
「ふー」
慣れない礼服を着た僕は、JR京都駅に立っていた。
平成12年10月14日 土曜日。
姉の結婚式の日。
駅を出た僕は、大きく呼吸をしてから
式場である京都センチュリーホテルに向かった。 続きを読む
「最近のガキは…」、
そんな言葉がいつの時代ももてはやされる。
その言葉を聞くたびに、僕はこう思う。
最近のガキだって、捨てたモンじゃないだろ。
昨日、僕が前まで住んでいた堺市で
4歳の男の子が電車に跳ねられて死んだ。 続きを読む
この度の東日本大震災で被災された皆様、
関東地域を中心に不便な毎日を送っている皆様に
心からお見舞いを申し上げます。