No.1426 「空気」を読む人間

「空気」は見えない。
なのに人間は「空気が読める」という。
それって、実はすごくない?
 
「空気を読む」ということを具体的に言うと、
その場のいろんな情報から
次の瞬間起こることを予測する、ということだと思うけど、
瞬時にいろんな情報をキャッチできるなんて、
人間はやっぱりすごい。
 
たとえば、天気のいい昼間、
左手にスポーツドリンク、
右手に野球の金属バットを持っている人がいたら、
「ああ、試合の帰りなのかな。爽やかだな」と思う。
 
同じ金属バットを持っている人でも、
もう片方の手に持っているのが「ウィスキーのボトル」で、
時間が深夜なら、僕らは瞬時に「この人、あぶないっ」と感じる。
 
直感的な感覚のようで、
実はいくつかの情報を確認してるからこそなせる技だ。
目を閉じて「空気を読む」のは難しい。
 
もちろん、人間の誰もが
「空気が読める」わけではないのかもしれない。
「この人、ホント、空気読まないよなぁ」と感じる人も、
やっぱり周りにいるし。
 
でも、どちらかというと、
読めないよりも読めたほうがトクなことは間違いないだろう。
次のシーンが想定できたほうが、何をするにも成功しやすい。
 
持ち物、顔色、声、シャツの色、
選ぶ言葉、歩く速さ、癖、目線…etc.。
「小さな情報を見逃さない」、
それがうまく生きるヒントなのかも。