No.1434 スーパーマリオのステップで
寄り道というのはしてみるもんである。
先週の金曜日、朝早くから福岡の博多まで行ってたんだけど、
約束の時間よりも早く着いたから、
少し街を散歩してみた。
そしたら、ビル街の裏に
緑に囲まれたのどかな公園を発見。
ベンチに腰をおろし、広場で高校生か中学生ぐらいの子たちが
体育祭か何かの踊りの練習をやっているのを眺めていた。
その踊っている子たちの顔が、なんとも素敵でねぇ。
土地柄もあるのかもしれないけど、
みんな青春ドラマに出てくるエキストラのように、
それはそれは楽しそうに踊っていた。
「スーパーマリオ」のゲーム音楽にあわせて、
満面の笑み&大きなステップで行進したり、
「日本むかし話」のエンディング曲(「人間っていいな」)にあわせて、
体をくねくね動かしながら踊ったり。
なんか、意外だったなぁ。
最近の子って、なんとなく
「ヒップホップかR&Bじゃないと、踊らねぇ」みたいな
イメージがあったから。
朝っぱらからネクタイをしめて
公園のベンチでぼーっと若い子に見とれている僕は、
もしかしたら少し危ないサラリーマンに見えたかもしれない。
でも、その場所にずっと居たかった。
なんなら、一緒に踊りたかった。
時間が近づいてきたから、
ベンチから腰をあげて歩き出した時、
背中の方から大きなかけ声がした。
「さぁー、みんな行くぞぉー(おー!)」
心の中で、僕も一緒に「おー!」と叫びながら、
まっすぐに大人たちの待つビル街へと歩いた。
スーパーマリオのように、普段より少し大きなステップで。