No.2463 文章が上手になりたいなら、恋をしよう。
「上手な文章を書くために必要な能力は?」と聞かれたら、
さて、僕なら何と答えるだろう?
まず間違いなく言えることは、
文法力や語彙力ではない。
(そんなもん、辞書を見ればわかる)
最低限必要なのは「距離感のセンス」、
その次に「構成力」だろうと思う。
距離感というのは、
つまりは人との距離の取り方のこと。
話していて、
「なんかこの人不快だな…」と感じる人がいるけど、
その人はきっと、距離の取り方が下手な人。
人間には「快適に感じる距離」というものがあるから、
そうした感覚に優れている人は実際の会話も上手だし、
文章も上手なものだ。
構成力というのは、
読んで字のごとく、文章を組み立てる力。
「昨日、晴れていて、楽しかった」という言葉でも、
場合によっては
「昨日は楽しかった。なぜなら、晴れていたから」
といった方が伝わることもある。
映像でも、先に布石となるシーンを映しておいた方が
後々のシーンが際だつように、
何を先に見せて、何を立たせるのかを考えながら構成するだけで
単純な文章でもとても伝わりやすくなる。
上の2つをてっとり早く身につけたいなら、
答えはカンタン、「恋をすること」だ。
好きな異性との距離感をはかりながら、
口説く順序となる会話の構成を考えることで、
文章のセンスは磨かれる。
ということで、
日本の教育を変えるなら
「国語」の時間を「恋言葉」に変更することを提唱する。