No.2738 やさしいうたを、うたおう。

やさしいうたを、うたおう。
なるべくなら、やさしい、うたを。

たとえ、その心が
ギザギザしたとしても、
ちゃんとまぁるくしてから
ことばをはなそう。

目のまえに灯りが見えないなら、
まぶたをとじて空想すればいい。

今までに見たこともない
大きななにかが立ちふさがっているのなら、
記念に写真を撮ってもいい。

いつの日か、
ちゃんと笑えるように。

今は、やさしいうたを、うたおう。