No.5382 バックアップ

「ふとんが吹っ飛んだ」的に
和やかなトーンで聞いてほしい話だけど、
データがぶっ飛んだ。
 
たかがデータ、されどデータ。
データはもう一度作り直せるものもあるけど、
二度と復元できないものもある。
 
そういう意味では、現実のモノと同じだ。
ぶっ飛んでしまったショックは、
大切な花瓶を落として
割ってしまった時のようでもある。
 
 
一番痛いのは、
飛んだ理由が人為的なミスであること。
 
風で花瓶が倒れたなら
まだ仕方ないと思えるかもしれないけど、
誰かが花瓶を割ったと思うと、
どうしてもモヤモヤする。
 
自然ならともかく、相手が人間なら
「どうにか防げたんじゃないの??」と
期待の裏切りを感じてしまうからね。
 
 
現実世界では、どんな物事にも
必ず保険というものがあって、
データの世界で言うとそれは
「バックアップ」という名前で呼ばれる。
 
事故に遭っても、
保険に入ってなかった奴が
悪く言われるように、今の時代、
こまめにバックアップを取っていなかった方が
悪いのかもしれない。
 
でも、なんか違う気がするんだよな。
 
そもそも事故を起こした人が
まずは反省すべきで、保険は二の次の話だろうに。
 
言っても仕方ない。
一度亡くなったデータは、
生きて帰っては来ないのだから。
 
強制的にリセットするチャンスをもらったと思って、
前向きに切り替えようか。
 
 
ちなみに、
毎日のおはなしは
あえてバックアップを取っていない。
 
手元の原文テキストが消えても、
みんなの心に何かが残ればそれでいいと思っている。
 
そういう意味では、
この遺書だって保険なんだよな。
 
僕に何かがあった時は、
葬式で過去のおはなしをネタに
ワイワイ盛り上がってほしいぞ。