No.2426 sunny-yellowPhone発売 〜ジョブズ氏へのオマージュ〜

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【速報】「sunny-yellowPhone」11月発売決定 「iPhone 4S」に対抗
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sunny-yellowホールディングス(本社:大阪府 会員数:30数名)は、
今朝10時から報道向け記者会見を開き、
独自のOSを搭載した「sunny-yellow Phone」を今秋発売することを発表した。
 
会見の冒頭、同社の代表を務めるH氏は、
昨日急逝した米アップル社 元CEO スティーブ・ジョブズ氏の死を悼み、
 
 
「私のおはなし人生は、iMacから始まった。
 ジョブズ氏がいなければ、
 現在のsunny-yellowグループも存在しなかっただろう。
 この悲しみは言葉では表現しきれないが、
 我々は同氏の精神を受け継いで、
 前を向いて明日を創造していかなければならない」
 
 
とコメント。続いて、
 
 
「ジョブズを失ったアップル社の今後が心配だ。
 同社が今後も成長するために一番必要なのは、競争相手だ。
 競合を意識して絶えず創造を続けることが
 同社の繁栄につながる正しい道であり、
 何よりもジョブズ氏が望んでいたことだと思う。
 我々はそのために、あえてライバルとして
 『sunny-yellow Phone』を発売し、携帯端末ビジネスに参入する」
 
 
と電撃参入を発表した。
 
「sunny-yellow Phone」の詳しい仕様やスペックは
まだ明らかにされていないが、独自のOSを用いるとのことから、
「これまでの携帯端末の概念を覆す商品になるのでは」(関係者)
との見方が有力だ。
 
sunny-yellowホールディングスの実情に詳しい
アナリストの長尾 漢字氏に話を聞いたところ、
 
 
「H氏は、二番煎じが嫌いですからね。
 TwitterやFacebookができるとか、
 位置情報がどうとかいう次元のものじゃなく、
 もっと違う機能を搭載してくるはずです」
 
 
と分析した上で、
 
 
「有力なのは、『キャッチコピーグリーティング機能』でしょう。
 過去10数年間にわたりキャッチコピーコンテストを運営している
 sunny-yellowホールディングスには、膨大かつレベルの高い
 キャッチコピーデーターベースがあります。
 そのデータベースを活用し、
 ユーザーが大切な人に想いを伝える際のグリーティングカードに
 自動的に『いい感じ』の言葉が添えられるようなサービスを
 基本機能として搭載するのではないでしょうか」
 
 
との見方を示した。
 
困惑の色を隠しきれないのは、
日本国内の電波監理を司る総務省だ。
 
 
「電波利用の申請から開始までに、通常なら少なくとも3年はかかる。
 来月発売!? まさか、電波を使わずにやるつもりだろうか??」
    (総務省担当部局職員)
 
 
現在、我が国の携帯電話市場では
docomo、au、ソフトバンクの3社が凌ぎを削っているが、
ここにsunny-yellowが参入すれば、さらに競争が激化することは必至。
 
既存3社はひとまず静観しながら動向を見守っているが、
ユーザー側には新たなメリットが生まれてくる可能性が高いため、
早くもFacebookでは「sunny-yellow Phone」のファンページが開設され、
「エエね!」ボタンを押すユーザーが急増するなど、
市場では歓迎ムードが高まりつつある状況だ。
 
ジョブズ氏の死を機に、突如訪れた戦国時代。
「いつも心に太陽を」を理念とするsunny-yellowホールディングスが
どこまで世界を変えられるのか。
 
もしかしたら、その行方を一番注目しているのは
空の上にいるジョブズ氏かもしれない。