2001年第11回キャッチコピーコンテスト「鍵」

お待たせしました! 2001年ラスト!
「第11回 キャッチコピーコンテスト」の結果発表です!

今回は、お題を出した自分でも「へんてこなお題やなぁ」と思ってました。
むずかしかったかもしれませんが、さすが皆さん!
またまた、いい作品が誕生しています。
それではいってみましょう! 「鍵(カギ)」!

★★ お気に入り第1位 ★★

 心配機能低下

       -受賞者ーミスター尻ASSさん(77pt.)

(コメント)
救命病棟なんかでよくある「先生!患者の心肺機能が低下しています!」。
それを文字った作品ですが、ウマイ!と思いました。
“心配機能”ですか(笑)。毎回思うんですが、
ミスター尻ASSさんの作品は、ただの言葉遊びじゃなくて、
ちゃんとお題を言いあてているところがスゴイですね~。
結局カギの価値って、「安心」ですもんね。
そのカギを、ほとんどの人が持っている。
やっぱり人間には、“心配機能”があることを再認識させられました。
3連覇に向けて猛追撃。おめでとうございます!

★★ お気に入り第2位 ★★

 ポケットの鍵が
  冷たいことに気付いた日は
   急に暖かさが恋しくなりました。

       -受賞者-テントショップボーイさん(36pt.)

(コメント)
いい感性をお持ちですね。たしかに、おっしゃる通り。
カギが冷たく感じるようになると、ぬくもりが欲しくなるんですよね。
ひとり身の人間にとっては、カギってある意味「孤独の象徴」みたいなもので、
その冷たさが予想以上に胸を刺すもんです。
あ~、カギがなくても家に誰かがいてくれる生活がいい~。

★★ お気に入り第3位 ★★

 思わずあけたくなる鍵、昔の恋人の携帯番号。

       -受賞者-talismanさん(10pt.)

 形になった独占欲

       -受賞者-テントショップボーイさん(41pt.)

(上コメント)
ある人がこんなことを言ってました。
「男はこれまで歩いてきた100mを“道”だと言い、
 女はこれから先の100mを“道”だと言う。」
その言葉をふまえて言うと、
今回3位を受賞した上のキャッチの作者は、ある意味男らしいですね。
カギをかけた想い出を、我慢できずに開けてしまう子供が男なんだと思います。
開けずに、微笑みながらカギをしまって置くことができるのが、女なんでしょう。
ちなみに、さっき言った「ある人」とは、僕のことですけど。

(下コメント)
相手の合鍵を求める恋人。金庫にカギをかける大人。
車、家、その中にあるモノ、その中にいる人。
カギとは確かに、そんな全てのものを「自分のもの」と証明する、
独占欲の象徴なのかもしれません。
「形になった独占欲」。短いけれど、深い言葉です。

★★ お気に入り第4位 ★★

 ポケットの中の故郷

       -受賞者ーミスター尻ASSさん(80pt.)

 ツッコミ担当。

       -受賞者-K.S兄さん(94pt.)

(上コメント)
スケールの大小をミスマッチさせることで、新しい価値観を生み出す。
昔、写真キャッチであった「コンビニで買えるタイムカプセル」のように、
ここまで行けば、テクニックですね。ポケットの中にある、家のカギ。
それは「帰れる場所=故郷」があるということを表していると思います。
だんだん、カギが素敵なものに見えてきました。

(下コメント)
たいていの場合、カギって、カギ穴とコンビですもんね。
どちらか一人だと、まったく機能しない。
カギはたしかに、穴へのツッコミ担当です。
カギがピン(一人)になって、ドラマなんかに出だしたらどうしよう。

★★ お気に入り第5位 ★★

 家族の証

       -受賞者-ロ-リングズコ-ンズさん(28pt.)

 どんなに固い心の鍵も
 内側からなら簡単に開くんだよ。

       -受賞者ーテントショップボーイさん(42pt.)

(上コメント)
よくよく見れば、普通の言葉なんですが、
不思議と新鮮に感じてしまいました。
家族の定義を説明することは難しいですが、
よくよく考えてみれば、「同じカギを持つ」ということと言えるかも。
今みなさんが持っているカギを思い出してみて下さい。
車、家、会社‥etc。たぶん、それと同じカギを持っている人は、
ある意味“家族”なんでしょう。

(下キャッチ)
ザッツ正統派ですが、納得。
どんなカギでも、内側からなら簡単に開く。
カギを開けたければ、外から色々工夫するのではなく、
中に入る工夫をしなさい、という格言ですね。
「北風と太陽」の話が正にそのいい例です。

■■ 特別/なんかええやん大賞 ■■

 北京で買った南京錠

       -受賞者-mission1さん(21pt.)

(コメント)
いや~、久しぶりに意味不明キャッチにハマってしまいました(笑)。
なんでしょう、上のキャッチが感じさせてくれる、この「せつなさ」。
中国の広大な広場で一人、南京錠を握りしめながら
「ココは北京やのに、北京やのに‥」とふるえる作者の顔が目に浮かびます。
東京で明石焼が売ってた時は、たしかに僕も同じような
言葉にできない衝撃を感じた覚えがあります。
それにしてもこのキャッチ、記録より記憶に残りそうなキャッチですね。

■■ 次点。おしかったね。 ■■

・穴党です。

・帰る場所→帰れる場所

・悪い癖、自分にすぐ鍵をかけること。

・fun-key

・トイレに行きたいときに限って みつからない

・チャックにカギなんか、かけなきゃ良かった・・・。

●●その他の作品も一部ご紹介●●

・大人になって分かった、両親の部屋だけ鍵がついている理由。

・恋人同士だけはお互いの『鍵』を持っているのです。

・ほんとは無くていいのに。

・ぶらぶらさせて、握れば安心

・突破者たれ!

・ソロでは、いい仕事できません。

・僕が鍵なら 君は鍵穴。 さあ禁断の扉を共に開けようよ。

・大切なものを持っている人に、近づきたがる。

・ガキを作るカギ  カギを作るガキ

・開けるため? 守るため?

・キーホルダーを見ては泣いてました

・なっつかしいその昔に 帰るドアを開けるためのたった一つのKey♪

・いつかみんなカギ老人

・あなたの家のキーパーソン カギの救急車

・西沢学園、今春より「ピッキング」学科開設!

             (他13本)

2001年のご応募、本当にありがとうございました~。
今年のキャッチコンテストはひとまず終了。
最後に、今年も恒例の「年間ベストキャッチ」を皆さんに選んで頂きます。
後日、詳細をお送りしますので、お楽しみに!

※「携帯電話のシークレットモード、パソコンで入力するパスワード、
  21世紀は“見えないカギ”の世紀である。」(sunny-yellow総研発表)