No.2785 七夕の短冊に書く言葉

七夕が近づいている。
 
と、胸をワクワクさせている
ロマンチストなオッサンなんて
世の中にあまりいないんだろうか?
 
日本には色々な行事があるけれど、
七夕って好きなんだなぁ。
 
織姫と彦星のドラマ、
笹の葉、そして短冊。
 
恋があって、風情があって、夢もある。
海外に自慢できる
日本のロマンチックイベントだと思う。
 
言葉に興味がある人間としては、
中でも短冊にそそられる。
 
叶う保証なんてどこにもないのに
人間が自分の願いごとや夢を言葉にする行為って、
健気でいいなぁと。
 
短冊に書かれる言葉は、
神社の絵馬に書かれる言葉と似ているようで
少し違う。
 
どちらも、“今の自分にないもの”を
求める願いごとが中心で、
「〜ますように」という語尾は同じなんだけど、
絵馬は
 
 
 「できますように」
 
 
という現実的な願いごとが多く、
短冊は
 
 
 「なれますように」
 
 
という夢のようなお願いごとが多い。
 
絵馬には「大学に合格できますように」、
短冊には「パイロットになれますように」といった具合に。
 
もちろん、絵馬と短冊、
両方に共通して多い言葉もある。
 
それは、
“今の自分にないもの”を求めるのではなく、
今あるものを“守る”ための願いごと。
 
 
 「家族全員が健康で暮らせますように」
 
 
 「今の恋人と、これからも一緒にいれますように」
 
 
新しいものや多くを求めず、
今をありがたく捉える日本人の感覚、
それが海外に誇るべき一番の財産だと思う。
 
今年、皆さんは
短冊にどんな願いごとを書くのかな?
 
皆さんが、
これからも幸せでありますように。