No.3738 心が優しくなる歩き方
どこかへ行くために、歩く。
歩くために、どこかへ行く。
歩くことを手段と捉えるか、目的と捉えるか、
どちらも同じようで
気持ちはまったく同じじゃないよね。
速く歩くためには、腕を大きく振ればいい。
でも、なんとなく競技っぽくなるというか、
心が妙に急いてしまう。
最近気づいたんだけど、
心を穏やかにしたいなら
腕を振らずに歩けばいいんだな。
そう、
爺さん婆さんがよくやっているように、
手を腰の後ろで組んでね。
そうすると自然と歩みが遅くなって、
顔も上がるから、
いつもの景色がいつも以上に綺麗に見える。
徒歩と散歩は、別物なんだな。
だまされたと思って、やってごらん。
冬の街に、春のような穏やかさを感じることもあるから。