No.4702 1年ぶりの桜

毎年こんなことを言っている気がするけれど、
今年も同じ。

いつの間にか、
それこそあっという間に、
3月が終わっていこうとしている。

1、2月はもちろん、
3月の記憶がほとんどないよ。
ただひたすら忙しさに耐えつつ、
ゆっくり眠れる次の休日を待っていた感じ。

今年度は公私共々、
色々とヘビーだったなぁ。

言ってなかったかもしれないけれど、
去年の春から5kgほど痩せたよ。
おかげで中年太りせずには済んだけれど、
脂肪とともに寿命もすり減ったかもしれないな。

毎年この時期に桜を見ると、
その美しさにせつなくなる。

自分の心がえらく汚れていたことに
はっと気づかされるように。

自分のことに精一杯で、
1年間、まったく気づかずに
暮らしてきたけれど、
桜の木って、
あんなところにも、こんなところにも、
たくさんあったんだなぁ。

桃色の花がついて初めてその存在を知る。
そして、花が散ればまた忘れてしまう。
そこに桜の木があったことさえ。

来年の春が来るまでの1年間、
僕は桜の木がある場所を
ちゃんと覚えていられるだろうか?

この心と感受性を、
ちゃんと守っていけるかなぁ。

じっと桜を見上げる、2022年の春。