No.38 「アホと言う奴がアホ」、なるほどね。

朝。
登校中の小学生が横のガキにこう言ってた。

 「あほー!おまえはアホじゃー。」

言われたガキはこう言った。

   「アホ言うヤツがアホなんじゃー!」

なるほど。

高校の後輩が俺にこう言った。

 「先輩、悔しいけどアイツ、
  ほんとにカッコいいんすよ」

俺は言った。

   「そう言えるオマエもカッコいいやん」

会社の同期がこう言った。

 「アイツ、全然俺に心開いてくれへんねん。」

俺は言った。

   「オマエが心開いてないからやないの。」

中学のツレがこう言った。

 「アイツまたフラれて落ち込んでるみたいやなぁ…。
  優し過ぎるねんなぁ、アイツは。」

俺は言った。

   「それだけ分かってあげてるオマエも優しいよな。」

彼女がこう言った。

 「幸せ?」

俺は言った。

   「たぶん。お前が幸せなら。」

熱い鉄を触った人は熱いだろうけど、
鉄自身はもっと熱くてかわいそう。

綺麗な花を見ると「綺麗だなぁ」と思うけど
花はもっと自分の綺麗さに酔っている。

なんとなく、ただなんとなく。
面白い事に気づいた気がする、水曜日。