引っ越し直前記者会見

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   sunny-yellow代表 引っ越し直前記者会見
 
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司会
「え〜、皆さま、
 本日はくそ忙しい中をお集まりいただき
 誠にありがとうございます。只今から
 『sunny-yellow代表 引っ越し直前記者会見』を行います。
 Hさん、よろしくお願いします」
 
 
 
H
「お手柔らかに、よろしくお願いします」
 
 
 
司会
「それでは、sunny-yellow会員の皆さま、
 ご自由に質問をどうぞ!」
 
 
 
ローリングズコーンズさん
「新居御購入、おめでとう御座います。
 先ずは引っ越しを決めた日の
 H家の夕食の献立を教えて下さい」
 
 
 
H
「えーっと、たしか“くら寿司”だったと思います。
 決めた瞬間、あまり実感はなかったのですが、
 なんとなく祝いたい気分だったので。
 ちなみに、店は息子が提案してくれました」
 
 
 
D.Mさん
「なぜ、この時期に?」
 
 
 
H
「一番大きかった理由は、息子の入学ですね。
 『引っ越すなら入学前』というのは
 世間の親にとっての定説でもあり、
 うちもそう思っていましたので。
 結果的に、小学校の入学から
 1カ月遅れての引っ越しになってしまいましたが、
 僕が幼い頃に経験したように、『入学後2カ月で転校』
 という最悪の事態は避けられてホッとしています。
 教育委員会の配慮に感謝です」
 
 
 
D.Mさん
「今回の決断はどちらから言い出したんですか?」
 
 
 
H
「言い出したのは、僕からです。
 息子の入学に間に合うように
 昨年から色々と物件を探していて、
 でも見つからなくて…半ば諦めかけていたんですが、
 3月初旬、たまたま良い家に巡り会って。
 時期的にもラストチャンスだと思ったので、
 『なぁ、ココに決めへんか?』と僕から言いました。
 家で過ごす時間が長いのは嫁なので、
 嫁がNoであればあきらめるつもりでしたが、
 悩んだ末、嫁がGoサインを出したので決めた次第です」
 
 
 
ミスター尻ASSさん
「では、家と言う名の甲子園球場に住む
 魔物になるわけですが、正直、悩みもあったんでは?」
 
 
 
H
「当然、悩みはありましたよ。
 何千万の借金を背負うことに不安はありましたし、
 何より、『俺、ここに根を下ろすの!?』という
 自問自答は日々ありましたから。
 ただ、心に風が吹いたんでしょうね。
 甲子園の浜風のような、
 自分の意志とは関係のない追い風が。
 結果、流されるままに決めました。
 あの風が魔物だったかどうかは、
 これからの暮らし次第だと思っています」
 
 
 
たみきちさん
「契約終えた後の第一声は?」
 
 
 
H
「『買っちゃったなぁ』だったと思います。
 不動産会社で書類に実印を押しまくった帰り、
 冷静さを取り戻すためにローソンの前で一服したんですが、
 独り言で『買ったなぁ。買っちゃったなぁ』を
 連発していたことを覚えています」
 
 
 
ローリングズコーンズさん
「新居の御購入をきめるにあたり、
 重要視されたのはどんな点でしょうか?」
 
 
 
H
「重視していたのは、環境ですね。
 元々、家の購入を考えたきっかけが
 『子どもたちに実家を遺してやりたい』だったので、
 子どもたちが成年して帰省した時に
 懐かしさを感じるような、
 のんびりした環境で暮らしたいと思っていました」
 
 
 
D.Mさん
「ずばり、自宅購入の決め手となったのは?」
 
 
 
H
「そういう意味でも、
 やはり環境が気に入ったからでしょうか。
 もちろん価格面での折り合いもありましたが、
 今の家と同じで周辺に古い集落が残っていることや、
 緑地公園も含めて大きな公園が近所に2つぐらいあること、
 静かでのんびりしていることなどが
 決め手になったと思います。
 あとは、運?
 車でドライブしている最中に
 たまたま出逢った物件だったことや、
 地名に昔の彼女の苗字が入っていたことなど、
 なんとなく運命的なものを感じて決めました」
 
 
 
ミスター尻ASSさん
「尖閣諸島に住む意気込みを一言」
 
 
 
H
「そうですね。
 尖閣は沖縄県であり、日本です。
 日本人を代表して住むわけですから、
 今後、二度と引っ越しはできないと覚悟しています。
 押忍…というか、尖閣じゃないっす」
 
 
 
テントショップボーイさん
「てか、転居先がわからんから。先おしえろや」
 
 
 
H
「誰も聞いてくれないので言いそびれるところでしたが、
 引っ越し先は『H市』です。
 友人が住んでいたので何度か行ったことはありましたが、
 はっきり言ってほとんど土地勘はありません。
 自分でも、まさかH市に住むことになるとは
 思ってもみませんでした」
 
 
 
D.Mさん
「なぜ、その場所に?
 沖縄はもういいんですか?(笑)」
 
 
 
H
「なぜH市?と聞かれると
 自分でも答えようがないのが本音ですが、
 しいて言うなら、
 『暮らしをイメージする上で違和感のない場所だった』
 ということぐらいです。
 たしかに、元々海をめざしていた男が
 どんどん山に近づいているのも皮肉なものですが、
 沖縄はあきらめていません。
 移住は延期ですが、移動はガンガン行います」
 
 
 
テントショップボーイさん
「それでは新居の間取りについて、
 五・七・五 で、ご説明ください」
 
 
 
H
「部屋全部 4LDK 南向き」
 
 
 
K.S兄さん
「新しい家で、お気に入りのスポットはどこですか??」
 
 
うりたろうさん
「新しい家で一番自慢したいことは何ですか?」
 
 
 
H
「先ほどの俳句でも述べたとおり、
 家中すべての部屋が南向きで、
 とにかく日当たりが良いことが気に入っています。
 温暖化が進み、真夏の日射しがきつくなる中、
 『日当たりが良すぎても夏場苦しいのでは?』
 というご意見もあるかと思いますが、
 日射しが強ければ強いほど
 屋根上のソーラーパネルで電力がたまります。
 夏場はそれを存分に使って、エアコンフル稼働で
 猛暑をしのぎたいと計画しています」
 
 
 
うりたろうさん
「家を女性(もしくは男性)に例えたら誰ですか?」
 
 
 
H
「床や壁紙が白を基調とした家で
 日当たりが良いのが特徴なので、
 女性に例えるなら、
 色白でいつも明るい山田花子さんです」
 
 
 
D.Mさん
「両親はなんと?」
 
 
 
H
「物件を決める直前に
 親に資料を送って状況だけ報告したら、
 予想外に『エエやん♪』と喜んでいましたね。
 まるで、自分たちが住む家のようにはしゃいでいて、
 『絶対B号地よりA号地の方がエエって』と
 ノリノリでアドバイスを送りこんできました。
 親としては、息子がようやく
 まともな人生を歩み出した気がして、
 ホッとしたんじゃないでしょうか?」
 
 
 
ローリングズコーンズさん
「御購入にあたり、裏でピザハット社に
 なんらかの金銭的要求をされた
 という噂が流れてますが?」
 
 
 
H
「ピザ好きの私が引っ越すということは、
 すなわち、その近隣ピザ店舗の売上が
 大きく変動することを意味します。
 私からピザハット社に要求したような事実は
 一切ありませんが、ピザハット社を含めた3社ほどから
 これまで以上に多くのクーポン券を投函してもらいました。
 まだ引っ越していないのに、
 転居先のポストはすでにピザチラシで一杯です」
 
 
 
ローリングズコーンズさん
「将来的にはサザエさんのエンディングに
 出てくる家のように、極めて伸縮性の高い家が
 理想だとおっしゃってましたが、
 御購入の新居も同様の機能を付けられたのでしょうか?」
 
 
 
H
「もちろんです。
 耐震性の意味でも、家族が踊るだけで
 壁まで伸縮する機能は必須だと考えていましたので。
 ただ、あまり上下に伸び縮みすると
 近隣住民から日照権の問題で訴えられる可能性があるので、
 そこだけ注意しながら踊りまくる予定です」
 
 
 
ミスター尻ASSさん
「立地条件的に主な交通手段は
 風船につかまっての移動となるわけですが、
 好物も蜂蜜に変えるつもりですか?」
 
 
 
H
「そのつもりです。移動方法は引っ越し後に
 『くまのプーさん』から伝授していただく予定ですので、
 当然、好物をハチミツに変える必要も出てくると思います。
 とにかく、『おなかすいたよー』と連呼しても
 嫁に怒られないように練習を始めます」
 
 
 
うりたろうさん
「家選びの際に、コピーライター目線で見て
 いちばん面白かった(つっこみどころがあった)
 不動産広告があれば教えてください」
 
 
 
H
「ほとんど足で探していたので
 あまり不動産広告は見ていなかったのですが、
 墓地のすぐ隣にある分譲地の看板に
 『クールな暮らし』と書いてあったのには笑いました。
 たしかに、ある意味では年中ひんやりとした空気を
 感じられるのかもしれませんが、物は言いようですね。
 あと、築35年の中古物件の資料に
 『歴史ある佇まい』というキャッチコピーが
 書かれていて苦笑いしたことも忘れられません」
 
 
 
和製家長さん
「I市(現在の場所)に住んでみてよかったことを教えてください」
 
 
 
H
「そうですね〜。振り返ってみると、
 I市は商業、医療、自然、交通、
 何もかもがバランス良く揃っていましたね。
 家族で住むにあたって、
 不便を感じたことはまったくありませんでした。
 個人的に特に良かったのは、
 近くで花火大会があったことでしょうか。
 息子に何度も夏の思い出を作ってやれて良かったです」
 
 
 
たみきちさん
「目指す雰囲気は、野比家?磯野家?
 それとも野原家?」
 
 
 
H
「しいて言うのであれば『白戸家』です。
 予想外なことが起きても、色んな人たちと一緒に
 笑える生活をしたいと思います。
 オチの分からないドコモ田家には
 ならないように気をつけます」
 
 
 
テントショップボーイさん
「『結婚』、『出産』、そしてついには
 『マイホームの購入』と、
 全てのO大生が夢見る3大偉業を成し遂げて、
 まだあと何をしようというのですか?」
 
 
 
H
「そうですね。
 ケミカルジーンズ率8割の地味大学出身者のわりには
 ここまで、かなり目標を達成できた感はあります。
 ローンの返済だけが残りの義務となりましたが、
 せっかくの人生、もうひと花咲かせたいですね。
 当面は、与那国島の海底遺跡を捜索することを
 目標としたいと思います」
 
 
 
orange pekoriさん
「マイホームご購入おめでとうございます!
 これから購入する方々に、
 勇気が出るようなアドバイスをお願いします。」
 
 
 
H
「マジで回答しますが、
 これから住宅購入を考えている方、
 買いたいなら買っちゃってください。
 賃貸であれ分譲であれ、どの道
 生きるには何らかのお金が必要です。
 家電芸人の徳井先生が
 『買いたい時が、買い換え時ぃ〜!』という
 名言を残されていますが、まさにそのとおり。
 また、今になって
 時速150kmさんがおっしゃっていた
 『人生はVISAカード』という
 言葉の意味もよくわかります。
 お金がある or ないではなく、
 買いたい欲求があるなら、買うべし。
 人生は一度なので、悔いのないようにいきましょう!
 ちなみに住宅ローン金利、
 今月から少し上昇傾向のようですが
 まだしばらくは低いですよ。お早めに」
 
 
 
たみきちさん
「これからの新生活で一番大切にしたいことは?」
 
 
 
H
「ベタですが、家族との時間ですね。
 一生懸命働いてローンを返済しなくてはいけませんが、
 それだけで終わってしまったら本末転倒ですから。
 そうそう、たまたま家の真ん前が幼稚園だったので、
 娘も5月から幼稚園に行かせることにしました。
 息子は入学、娘は入園、
 嫁は新しいご近所さんとの付き合い、
 僕は新しい電車での通勤と、せっかく家族全員で
 新しいスタートを切ったわけですから、みんなで
 新しい場所での暮らしを楽しんでいきたいですね」
 
 
 
司会
「え〜、まだまだ質問が続いているようですが、
 まだ段ボールの箱詰めも終わっていませんので
 本日はこのあたりで会見を終了したいと思います。
 Hさん、最後にひとことお願いします」
 
 
 
H
「新しい場所は、僕にとっても未知の場所です。
 それだけに、面白い発見が
 また増えることを期待しています。
 その様子は、おはなしでも逐一紹介していきますので、
 読者の皆さんもsunny-yellow的新生活を
 楽しみにしていてください!」
 
 
 
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