No.195 踏み切りに飛び込んだ少年
「最近のガキは…」、
そんな言葉がいつの時代ももてはやされる。
その言葉を聞くたびに、僕はこう思う。
最近のガキだって、捨てたモンじゃないだろ。
昨日、僕が前まで住んでいた堺市で
4歳の男の子が電車に跳ねられて死んだ。
事件が起きた場所は、
地元の人なら誰もが知ってる開かずの踏切。
亡くなったその男の子は、自分から
遮断機の下りた線路の中に入っていって死んだ。
一緒に歩いていた弟が落とした
小さな「サンダル」を電車から守るために…。
最近の子供がテレビゲ−ムばかりして
心がすさんでる子ばかりだなんて、
大人のステレオタイプな考え方。
心があるんだよ。
最近の子供にも若者にも。
見ようとしないのは、アンタ達の方じゃないのかい。
すさんでいるのは、アンタ達の方じゃないのかい。
亡くなった男の子に、
今僕が持てる最高の敬意を表します。
君のように、君のぶんまで。