No.3641 駅前のマクドナルドで働く白人

さっき、移動の途中に
急ぎの昼食をとるために、
駅前のマクドに入った時のこと。 

注文したメニューを待っている間、
ぼんやりとカウンター奥を眺めていたら、
一人、若い白人の青年が働いていた。

名札にあった名前は「ブライアン」。

留学生かな?

眼鏡をかければ
「Why~ Japanese people~?」
と叫び出しそうな感じの(おそらく)アメリカ人で、
初心者マークのワッペンを胸に
先輩に仕事を教えてもらっていた。

少し緊張した面持ちで、
先輩の指示にうなずくブライアン。

アメリカ発の店で
日本人にアメリカ人が習う光景に
直感的に違和感を覚えた。

例えるなら、フランスの寿司屋で
日本人がフランス人に握り方を習う感じだもんね。

でもきっと、今の時代では
何も珍しいことではないのだろう。
 
アメリカのマクドでも食べたことがあるけれど、
日本のマクドが本家のコピーかと言ったらそうではないし、
むしろまったく違うサービスをやっている。

プロ野球でもそうだもんね。

昔、アメリカから来た選手は
本場のベースボールを体現する「助っ人外人」扱いされたけど、
今は日本の野球の方がレベルが高くなって
わざわざ学びに来る外国人も少なくない。

ブライアンが習っているのは、
まったく未知のこと。緊張して当然なんだな。
  
  
 
 「320番のお客様~、
  大変お待たせいたしました~。
  ポテトだけ後で席までお持ちいたします」
 
 
 
どうやら、ブライアンが
初のポテト調理を担当するようで、
しばらく僕のメニューはお預けに。

10分ほど待たされた後、
待望のポテトが僕のテーブルに運ばれてきた。

やたらカリカリに揚がって
味がしょっぱい気もしたけど、気のせいか。

記念すべきブライアンの初作品。
僕は、海の向こうにいる彼の両親を想像しながら、
じっくりと噛みしめながらそれを味わった。

そんな呑気なことをしている間に
JRで人身事故が起きたらしく、
「ヤバい!間に合わん!」と焦り中。  ←今ココ