No.4207 阪神淡路大震災から25年


25年か…。
短かったようで、長かったな。

阪神淡路大震災から25年、
キリがいい節目の年だから
報道が盛り上がっているけど、
個人的には例年と同じ感覚だ。

思い出して少し胸が痛くなるけど
すぐにまた日常に戻ってしまい、
簡単に忘れかけた自分に嫌気がさすような
独特の感覚。

こんなことを書いておきながらも、
明日になれば僕はきっと
いつもの生活をしているだろう。

人間の感覚なんてそんなものなのだ。
実際の痛みは想像はできても実感まではできない。
実感できないものは、すぐに頭の中から薄れていく。

それは決して悪いことでなく、
人間が「忘れる」本能を持った生き物だから。
自分の中で不要と判断した記憶だから、忘れるのだ。

それでも、しがみついてでも
覚えておきたい記憶もある。
今日はそういう記憶を
それぞれのメモリーに焼き直す日なんだと思う。

今朝の5時台、ろうそくの灯を見つめながら
僕は、捨てられないぬいぐるみを思い出した。

学生時代、亡くなった知り合いが
バザーで安く売ってくれた
小さな手作りのぬいぐるみ。

まさか形見になるなんて思いもしなかったけど、
捨てきれずに今もロフトの物置きにしまってある。

しまってあることすら忘れかけていたから、
今日、思い出そう。
家に帰ったら、久しぶりにぬいぐるみと話そう。

あれから25歳も、大きくなっちゃったよ。
生きることも楽じゃないけど、
ぜいたくを言っちゃいけないな。

僕が面倒に生きている1日でさえ、
それは誰かが生きられなかった貴重な1日だ。

言葉を書けることを幸せに思う。
かみしめる。1月17日。