No.2157 沈黙とは「バイバイ」のない別れ
昨晩、家に帰ったら一通のハガキが届いていた。
いわゆる「引っ越ししました」のお知らせハガキだったけど、
大切な人から久しぶりに連絡がもらえてうれしかった。
定期的に誰かに連絡することって、
やっぱり大切だなぁと思う。
生きているからこそ連絡ができるわけで、
死んでしまったら、連絡しようにもできない。
だから、大切な人の沈黙はやっぱり怖い。
死は皆に平等に、ある日突然やってくるから。
沈黙とは、常に
「バイバイのない別れ」のようなもの。
別れている状態にすら気づかないでいると、
大きな後悔が待っている。
それでも、人と人の関係では
沈黙の時間の方が長い。
価値観を正すのであれば、
人との交際を続ける中で
たまに「別れ」があるのではなく、
常に別れの状態を続けている中で
たまに「交際」できる時間があるんだろう。
たわいもない「元気?」の一言がどれほど大切か、
それだけは忘れたくないな。