No.2719 ホワイトデーよりもバレンタインデーが有利
ホワイトデー。
女子にとってはお返しを期待する日であり、
男子にとってはある意味
センスを問われる日でもある。
だからと言って、
「お返しをしなくては!」という気持ちは働くしね。
女子の皆さん、“後攻”って結構難しいのよ。
心理学用語で「返報性」という言葉がある。
人間、誰かに何かをしてもらったら
それに報いるお返しをしたい心理が働くというもの。
バレンタインデーとホワイトデーは、
この心理をうまく男女と絡めて利用した
チョコレートメーカーの策略だと思っている。
実際、返報性は
色々なところで使われていてね。
例えばスーパーの「試食」とか。
タダでもらえる物を断る人は
あまりいないわけだけど、
一度もらってしまったら
「お返ししなきゃ(=購入しなきゃ)」という心理が働く。
そんなわけで、今でも試食は
スーパーにおける販売手法の18番になっている。
いや〜、心理ってある意味怖いね。
返報性というのは色々と応用もできて、
よく活用されるのは「コミュニケーション」とか。
「好意の返報性」「嫌悪の返報性」という言葉を
聞いたことがある人もいるかもしれないけれど、
人は、自分のことを「好き」と言ってくれる人を
好きになりやすく、
「嫌い」と言う人を嫌いになりやすい。
他にも、
頑張っている人を見たら自分も頑張ろうと思ったり、
悲しんでいる人を見たら自分も悲しくなったり、
「人は自分の鏡だ」
「相手に好きになってほしかったら、
まず自分が愛しなさい」
という年長者の金言は、
あながち間違いではないのだ。
実際、後攻の男子の立場から言うと、
バレンタインデーに好意を寄せてくれた女子には
かなりの確率で好意を抱く。
それまでたいして気にならなかった子でも、
不思議と気になってくる。
そして、ホワイトデーまでの1カ月の間に
「お返しをしなきゃ」という心理と
「好意を抱いた相手に自分も好かれたい」という気持ちが入り混じり、
いつのまにかそれが
「絶対にハズせないプレゼントが、ここには、ある」
のような変なプレッシャーへと変わるのだ。
去年開催した「親キャッチ」の中に、
「ギブ アンド ギブ 何があってもギブ」
(MYCAL小久保さん)
という作品があったけど、
返報性を踏まえた“幸せになる方法”って、
「相手よりも先に与えること」なんだろうと思う。
コミュニケーションは先手必勝。
バレンタインデーの習慣が始まった頃から
女性が先攻に設定されているのは、
そういった理由からだろう。
はぁ、うらやましい〜。
ねぇねぇ女子の皆さん、
そろそろ来年あたりは
先攻と後攻をチェンジしません?
とりあえず先に提案しておきます。