No.3328 息子が始めたアルバイト

最近、息子の手肌が荒れている。
理由は、「食後の皿洗い」のバイトを始めたからだ。

これまでは特に毎月のお小遣いのようなものを
渡していなかったんだけど、
やっぱり色々と物欲が出てくる年頃のようで、
年明けぐらいから「お金がほしい!」と言い出した。

親としては当然、
「お金は簡単に手に入らんぞ。それなら動け!」
と教育したくなるわけで、その言葉に反応した息子が
「そしたら毎日やるわ!」と宣言した、という次第だ。

作業内容はいたって簡単である。

毎日、ごはんを食べたら
自分の食器を洗ってすすぐ。それだけ。
1週間サボらず続けたら100円玉がゲットできる、
という契約内容だ。

子どもにとってのお金というのは
それなりの動機付けになるもので、
すぐに音を上げると思っていたのに
もうかれこれ3週間ほどは続いている。

食器をお湯で洗う関係で、
ただでさえ手肌が荒れやすいこの時期。
ハンドクリームを塗りながらもバイトを続ける息子を、
少しだけかわいそうに思うこともある。

でも、
「労働とは何か」を教えるために、
ここは心を鬼にして見守らなくては。

100円の重みを分からせている時期だからこそ、
息子の前で何かを買う時は
 
 
 
 「こっ、これはアレや、
  お父さんが1週間夜まで働いた分の
  お小遣いを使ってるだけやからな」
 
 
 
と、いちいち気を遣う。

特に、休日の晩酌でビールを飲んでいる時は、
息子の視線が痛い…。
その視線やめてくれへんかな。100円やるから。