No.3371 娘の入学式の日に父は想う
人間なんて非力なもので、
自分ですら自分を幸せにすることは
簡単じゃない。
ましてや、自分の家族を
幸せにすることは尚更難しい。
それでも、
やっぱり幸せにしてやりたいんだよ。
こんな自分の子として生まれてきてくれた
我が子たちは特にね。
今日、娘が無事に
小学校の入学式を迎えた。
いつまでもチビっ子だと思っていたのに、
いつのまにか大きくなってね。
親の手を離れて説明を聞いている時も、
静かに先生の話を聞いていた。
学校の教室は静かで平和だ。
社会で起きている紛争や
目を覆うような事故・事件なんて、
この聖域にはまったく聞こえてこない。
幸せにしなきゃな。
幼い子どもたちが何も気にすることなく、
ただまっすぐに育つように。
生きていくことは
簡単なことばかりじゃないけれど、
今日のような笑顔を見せられると
一家の主として身が引き締まる。
付いてきな。幸せになろうぜ。