No.4214 検索というサバイバルゲーム

新型肺炎、ものすごい勢いだな。
何か大きなものが静かに迫っている感覚、
映画「アウトブレイク」を思い出す。
 
こうなっては、
僕ら庶民は動向を見守るしかない。
せいぜい、手洗いをしっかりとするくらいか。
まさに、情報だけが頼りの状況だ。
 
でも今の時代、
情報は簡単に生産できてしまうから、
当然、偽物やデマも紛れてしまう。
その中から本物の情報だけを見つけ出すのには、
なかなか高等なセンスがいる。
 
今後、僕らの子どもたちの世代に
求められてくる能力って、
結局こういうことなんじゃないかな?
 
「検索力」というか「目利き力」というか、
本当にほしい情報に、速く、
確実にたどり着くための力。
 
遅かれ早かれ、人間がやっていた大部分は
コンピューターが担うようになるから、
僕ら人間には、間違いのない情報をもとに
「正しく判断すること」が求められてくる。
むしろ、社会人の能力なんて
それだけで良くなるかもしれない。
 
ただし、この検索力とやらを身に着けるのは、
口で言うよりもかなり難しい、
 
今でも検索エンジンは誰でも使えるけれど、
誰もが使える仕様にしてあるからこそ、
情報の海に溺れやすい。
 
間違った情報を信じて進めば、命とりになることも。
怖いね。ある意味、
外を歩いて交通事故に遭うよりもよっぽど怖い。
 
最近の小学校では検索力の基礎を教えるらしく、
娘の学校でも
「○○市についてインターネットで調べてくること」
みたいな宿題がよくある。
 
この間、娘にパソコンを貸して
その様子を見守っていたら、
某自治体について書いてある
Wikiのページを参照していた。
 
 
 
 「んーっとね、それはやめとき。
  間違いではないけれど、
  間違いが載っている場合もあるから、
  できるだけgo.jpとかlg.jpとかがついている
  ページを参考にしなさい」
 
 
 
そう伝えて、
自治体の公式サイトを見るように教え直した。
 
ったく、学校教育もわりとテキトーだな。
自宅で児童自身に調べさせるなら、
怪しいサイトに行かないようにちゃんと教えておけよ。
 
というか、
学校のプリントに書いてある内容を見る限り、
教師自身も情報リテラシーが低い。
教える側にももっと教えなきゃ、
日本はインターネット=Yahoo!の国になっちゃうよ。
 
ウイルスが流行し、
混沌としている時期だからこそ思う。
 
本当に能力のある人は
すでにたしかな情報を手にして、動いている。
だとしたら、検索力は
命を左右するサバイバルゲームだ。
 
これからの時代を生き残るためにも、
強くならなきゃな。
 
好きな服でも、食べたい料理でも、行きたい店でもいい。
普段から、楽しみながら検索して目を養おう。
来たるべきその時のために。