No.4721 ガーデニングの美学
花が咲いたよ。うれしいな。
1週間ほど前、
ホームセンターで衝動買いした苗が
きれいな花を実らせた。
ここ数日の雨や気温も影響して、
どうやらスクスク育ったらしい。
品種をググって育て方について調べると、
花というのはとても繊細なことがわかった。
簡単に言うと、植物は土の養分を
エネルギーとして育つ。
そして、養分とは無限では泣く有限だ。
つまり、その土地にある養分をいかにうまく使って
花を育てるのか、それが腕の見せ所らしい。
例えば、5つほどのつぼみがあったとして、
1つだけ花が咲いたとする。
通常、花とは
一番太陽に近い場所から咲くから、
一番高い場所にあるつぼみが開花する。
すると、根から吸収した養分は
その花びらに集中してしまい、
他の4つのつぼみに栄養が行かなくなる。
こういう時、ガーデニングの達人は
1つめの花を切り落とすらしい。
他の4つを咲かせるために。
むしろ、早めに切り落とすと
つぼみの数が増えて、5つどころか
10ぐらいのつぼみができるらしい。
こうした作業を何度も繰り返して、
満開の花壇を作っていくそうな。
「なるほどなぁ~」と思った。
植物の生長なんて
自然のなすがままだと思っていたけど、
ちゃんと理にかなったやり方があるんだな。
ガーデニングって意外と奥が深い。
特に「増やすために減らす」という手段には、
一種の美学さえ感じる。
最初に咲いた花に満足してしまったら、
生長は止まる。それは人間でも同じだ。
他にも花を咲かせたかったら、
思い切って何かを捨てることも大切。
なんとなく、
ガーデニングにはまりそうな気がしてきた。
今まで対話してこなかった土や草木と
ゆっくりお話を楽しみたいぞ。
え? 老いてる??