No.4958 残りの人生の過ごし方

ここ数年、特に大事にしている言葉がある。
 
 
 
 Today is the first day of the rest of your life.
   (今日という日は、残りの人生の最初の1ページ)
 
 
 
英語で言えばカッコよく聞こえるけど、
関西のおばちゃん風に言うなら、つまりは
 
 
 
 「アンタ!今日が一番若いんやで!」
 
 
 
ということだ。
 
心身が不調だった時、
この言葉を胸に
何度も前を向き直した。
そして、運良く今の僕がいる。
 
人生が透明のグラスだとして
水が半分まで減ったのが見えたなら、
誰もがきっと、ゆっくりと水を飲むだろう。
 
でも、人生は真っ黒なグラスだ。
残りの水の量はわからない。
 
そして、飲む量は減らせても
老化で漏れる量が増えてか、
むしろ水が減るペースは早まっていく。
 
水は増やせないし、時間は戻せない。
 
そうなったら、
「1滴1滴をじっくりと味わう」ほかに
方法はないんだよな。
 
 
まだまだ水は残っているのに
何かに絶望して、
グラスごと割ってしまう人もいる。
 
水は増えやしないのに
グラスに不純物を入れまくって、
まだ水があるような錯覚に溺れる人もいる。
 
グラスの扱い方は人それぞれだ。
 
僕は、どれだけ辛いことがあろうとも
自分でグラスを割りたくはない。
水かさを増やそうとも思わない。
 
とにかく味わう。
のどを潤すだけでなく、
全身で受け止める感じで。
 
グラスに入っている水の量なんて
忘れてしまうくらい、
Seize the dayで、つかんでいくぜ。