No.1476 Dr.コトー風 車中手術 〜横漏れウンチ危機一髪〜
土曜日の夜、僕は妻の見ていない場所で、
愛する人と二人っきりの入浴を楽しんでいた。
首すじ、胸、腰、
ホイップクリームのような泡で体を洗ってあげるたびに、
愛する人が恍惚とした表情に変わっていく。
そして、僕の右手が内ももに触れたその瞬間、
愛する人が顔を歪めてこう叫んだ。
「ぶ、ぶっ、ぶぅーぇん!! ぶぅーぇん!! (ブリブリ)」
愛する息子との二人っきりでの入浴。
普段嫁ばかりに子育ての楽しみを任せている僕にとって、
息子を一人占めできるこの時間はかけがえのない時間だ。
浴室で突然放便されようが、平気平気。
出すモノを出した後に「ぷはぁ」という表情をしているのを見れば、
「もう1発やっちゃって!」と思うぐらい。
ただ、正月休みに車で出かけた外出先で
放便騒動が起きた時は大変だった。
すでに何人かの人にはお送りした話だけど、
こんなことがありましてねぇ。
——————————————————————–
——————————————————————–
【上映前のご注意】
※このお話は、ドラマ「Dr.コトー診療所」で
手術中に流れる曲を思いだしながらお楽しみください。
※雰囲気を出すために
僕→コトー先生、嫁→アヤカさん、嫁のお母さん→和田さん
と表記させていただきます。
※お食事中、または直後の方は
時間をずらしてから視聴されることをおすすめします。
『車中手術 ー 横漏れ危機一髪 ー』
アヤカ「せ、先生!
今、赤ちゃんのお尻から『ブリブリ』と音が…」
コトー「アヤカさん落ち着いて。
和田さん、一度車をとめますので
赤ちゃんのオムツの中を見てもらえますか?」
和田 「はい。どぉれ…、!?
先生!こりゃひどいぞ!
黄色い波が腰骨まで逆流してきとる!
早く本土の病院に電話しないと!」
コトー「そうですか。わかりました。
仕方ありません。ここでオペをしましょう」
和田 「こっ、ココでですか!? 」
アヤカ「先生!いくらなんでも無茶です!
第一、車の中じゃ設備が…」
コトー「このまま放っておけばウンチが広がって
赤ちゃんの体が真っ黄色になる可能性があります。
それだけじゃなく、車のシートも
二度と使えないかもしれない。
幸い、パンパースの替えならあります。
お尻拭きシートも。
3人で力を合わせればできないことはありません」
ア&和「…」
コトー「アヤカさん、和田さん、やってくれますね?」
アヤカ「…は、はい」
和田 「わかりました」
(手術のテーマ音楽鳴り出す)
コトー「それでは、今から赤ちゃん救出の
緊急オペをはじめます。
みなさんよろしくお願いします」
ア&和「よろしくお願いします」
コトー「アヤカさん、オムツをはずして」
アヤカ「はい。…、キャー!
先生!赤ちゃんのおしっこが!」
コトー「大丈夫、慌てないで。よくあることです。
和田さん、すぐにタオルで股間をカバーして。
アヤカさんは車のルームライトをもっと当てて」
アヤカ「はい!」
和田 「先生、股間のおしっこ止まりました。
心拍数はわかりませんが、
赤ちゃん、呼吸はしています。
それどころか、キャッキャと笑っています」
コトー「わかりました。
麻酔はしませんが、かわりに
赤ちゃんにカエルの人形を握らせておいてください。
それで少し落ち着くはずです。
それでは、オムツを開きます(がばっ)」
ア&和「うわぁ…」
コトー「あー、ほんとにウンチまみれだなぁ〜。
でも、これならなんとかなりそうです。
アヤカさん、お尻拭きシート」
アヤカ「…」
コトー「アヤカさん…? アヤカさん!
目をそらさないでしっかりウンチを見てっ!」
アヤカ「…は、はい!」
コトー「パンパース」
アヤカ「はい」
コトー「…ふぅ、これでヨシと。
オペは無事終了しました。
二人とも、おつかれさまでした」
アヤカ「先生…、わたし…私…」
コトー「アヤカさん、よくがんばりましたね。
おかけで赤ちゃんは無事助かりましたよ」
和田 「わぁい!さすがはコトー先生じゃー!
記念に、今日はカレーでお祝いじゃぁ!」
赤ちゃん「(ぶりっ、ブリブリリリ…)」
アヤカ「キャぁー!先生ぇーまたぁー!」
——————————————————————–
——————————————————————–
子育ては、毎日がドラマのようですわ。