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No.1648 孤独な人を救う方法

この間、ふと思い出した話。
 
中学1年生の時、入学してわりと間もない頃に
林間学校(?名称は忘れた)のようなものがあった。
 
要は、クラスとしての一体感を作るための
お泊まり合宿みたいなものだったと思う。
行き先は、兵庫県にある学校の課外学習では
定番中の定番、「ハチ高原」だった。 続きを読む

No.1563 電波を求める金魚たちよ

あまり見かけない人だった。

会社からの帰り、いつものように地下鉄に乗っていると、
出入り口のドアのそばに若い女性が立っていた。

黒のパンツスーツに、某ブランドメーカーのバッグ。
キャリアウーマンっぽい風貌で、スタイルも悪くない。
ただ、彼女はなぜか車窓の外を流れる暗闇を見つめながら
ずっとイライラした表情を浮かべていた。 続きを読む

No.1470 地下鉄で「電卓」を握りしめた男

先週、正月休み明けに
はじめて会社に向かおうとした朝のこと。

いつもどおり、地下鉄に乗っていると
面白いことに半分ぐらいの人がアクビをしていた。
そりゃそうだよな、休みボケで昼夜逆転していたのは
僕だけじゃないはずだ。思わずつられて僕も「ふぁぁ」とアクビ。

と、その時、
一人だけ違うオーラを出している人がいるのに気づいた。 続きを読む

No.1426 「空気」を読む人間

「空気」は見えない。
なのに人間は「空気が読める」という。
それって、実はすごくない?
 
「空気を読む」ということを具体的に言うと、
その場のいろんな情報から
次の瞬間起こることを予測する、ということだと思うけど、
瞬時にいろんな情報をキャッチできるなんて、
人間はやっぱりすごい。 続きを読む

No.1421 月旅行のロケットはまだ飛ばない

 「オマエらが大人になる頃には、
  月に旅行へ行けるようになるぞ」

近所のおじさんにそう言われたのは、
今から20年も前のことだ。
 
どうやったらそんな時代が訪れるのかなんて
幼い僕には分からなかったけど、
いつか、誰か偉い大人がそんな夢のようなことを
可能にしてくれるもんだと思ってた。 続きを読む

No.1394 蘇生 〜一度死なないと生きていることに気づかない〜

手術を終え、今日から社会復帰。
まだ少し不自由な右手を使って、
キーボードを叩いている。

いろいろあったけど、手術をして良かったと思う。
きっと、全身麻酔手術をしたことのある人にしか
分からないかもしれないけど、
「生きる」ことを見つめ直すことができたから。 続きを読む