No.1936 「料理」とは出会いの創造作品だ


サンマにレモンを搾る時、ふと思う。

「こいつは生前、自分の亡骸にレモンの汁を
 振りかけられると想像していただろうか…」と。

海中で生活する魚類にとって、
レモンはまず生涯出会うことのない存在だろう。

大豆でできた「醤油」と「わさび」に
刺身を浸すのも同じだけど、
出会うはずのないものを強引に出会わせて、人間は食を楽しむ。


つまり、料理とは
出会いの可能性を創造する作業なのだ。

僕らが普段食べている定番料理だって、
実は誰かの創造性のたまもの。

「肉じゃが」だって、
牛とじゃがいもが出会っているんだからすごい。

「酢豚」に「パイナップル」が入ってるなんて、
もう異次元の出会いだ。


「まだまだ組み合わせはあると思いますよ」。
定年退職した和食料理人の義父はそう語る。

もともと創造は好きだし、
もしかしたら僕にも料理ができるのかな。
実際、カクテル作りでも酒の出会いを楽しめたし。

ちょっとやってみるか。
まずは、「キムチ」と
「ストロベリージャム」でも合コンさせてみよう。おえ。