No.2302 季節も人も、いろいろ

  「いろいろ」

 あなたの横顔は
 いつだって秋色で
 夏生まれの私には涼しすぎる

 あなたの書く詩は
 いつだって冬色で
 夏生まれの私には大人すぎる

 あなたのささやく声は
 いつだって春色で
 夏生まれの私には心地良すぎる

 今日があって 
 今日とは違う明日が来て

 四季が色を変えるから
 私にはない魅力を持った
 あなたがいて

 あなたに寄り添いたくなる
 私がいる

 私のやることは
 いつまでも夏色だから
 季節が違うあなたには
 いつもおかしいかもしれない

 そのおかしさを
 くすりと笑ってほしい

 前日までの雨が嘘みたいに
 晴れた朝のように

 私もきっと
 そうするから