No.907 “光”も“影”も愛せますか
いい天気。
やわらかな日射しが窓から差しこみ、
窓際に置いてある紅茶のカップのそばに
うっすらと影ができている。
影は嘘をつかない。
日射しがあたった物の輪郭どおりに、
その形を模倣する。 続きを読む
いい天気。
やわらかな日射しが窓から差しこみ、
窓際に置いてある紅茶のカップのそばに
うっすらと影ができている。
影は嘘をつかない。
日射しがあたった物の輪郭どおりに、
その形を模倣する。 続きを読む
川沿いに立ち並ぶ大阪の高層ビルを横目に、
一人、車を走らせる。
変だなぁ、
決して癒やされるような光景じゃないのに、
なんなんだろう。
この瞬間を止めてしまいたくなる衝動は。 続きを読む
“砂丘”の上から送るおはなしは初めて。
あてもなく車を走らせていたら、
鳥取砂丘に来ていた。
広大な砂の向こうに、小高い砂の丘。
まるで、地平線と水平線を見ているよう。
砂丘のてっぺんに腰をおろし、
うっとりと海岸線を見おろしていると、
視界の先を小さな小さな「飛行機」が横切った。 続きを読む
とある街に、
50平方メ-トルぐらいの田んぼがあった。
苗がきれいに揃えて植えられた、きれいな田んぼが。
ある日、その周りに
ファッション雑貨屋とイタリア料理屋ができた。
次の日からその田んぼの周りには 続きを読む
「宇宙って、どこまであるん?」
「そうやな-、そもそも終わりはあるんかな?」
「そう言われればそうやな。
宇宙って、地球にいる人類の概念の中にあるやから、
ホンマは存在せ-へんモノなんかもしれへんな-。」
「でもな、」 続きを読む
雨のふるタイミングが誰にも分からないように、
恋の終わるタイミングも、誰にも分からない。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「雨の降る境目」
うつむきながら駅を出た 続きを読む
相変わらず、夏いっすねー。
みなさん、この夏はどうお過ごしですか?
僕はとりあえず
夏の盆休みを利用して、北海道に行ってきました。 続きを読む
月は太陽の400分の1の大きさしかないけれど、
月は太陽より400倍僕らの近くにいるから
太陽と同じくらい大きく見える。
いくらすごい人がいても、 続きを読む
大学2年の頃ゼミの社会調査実習で、
沖縄本島から船で30分、
「神の島」という異名を持つ伝説の島
久高島という所に行った。
一言で言うと、そこは神秘的。
日本であって日本じゃ無かった。 続きを読む
「空の青さを見つめていると」
そんな谷川俊太郎の詩集を思いだしながら
空を眺めていたら、 続きを読む
「海の色は何色だ」と聞かれたら、
「海色」だと答える。
子供の頃から海の近くに住んでいた。
小学2年生の頃だっただろうか。
ある日学校が終わった後、海を描きたくなって
「絵の具セット」を持って海辺に行った。 続きを読む
おばあさんが見上げる。
熟年夫婦が弁当を広げる。
町内会のカラオケが始まる。
ピンクのアフロのカツラをかぶったおばさんが踊りだす。
カップルがそれを見て笑う。 続きを読む